こんばんは、今日も国鉄があった時代、国会審議変をご覧くださいませ。
今回の内容は、引き続き小林委員が国鉄の貨物輸送減少について、さらには公共企業体という性格に対して
> 私が議論のベースにしているのはそういうことではなくて、公共企業体というのは、多少輸送コストあるいは経営という問題があったとしても、国民生活が常にベースでとり行われていかなくてはいけないだろう、そういう作風がなくなったのではないですか、放棄しているのではないですかということを言っているわけですね。
公共企業体は、もっと国民のためにあるべきでは・・・確かにそうなんですけど、それ故に時の政府と言うか権力者に振り回された事実もあるのですが、その辺が有耶無耶になっている感はありますね。
ということで、本日もしばしご覧くださいませ。
○小林(恒)委員 まあはっきりしないですね。重電機は一つの例ですし、また自主流通米も一つの例です。そのほかにも、先ほどもちょっと申し上げたけれども、この東洋経済が取材をした中にも、足尾製錬所は鉄道がなくなればもう工場閉鎖を余儀なくされる、こういった考え方が出てきたり、また、野田醤油などについても、全国ネットワークでの輸送体制、これはたとえばトラック輸送やあるいはフェリー輸送に切りかえるとすればコストがうんと高くなっていく、こういったような状況が出てきたり、ビール輸送、セメント輸送など個別に取り上げていけば切りがないほど、個別と当初言われた中身というのは直接間接に国民生活に大きく影響を与えていく、こういう状況というのははっきりしているわけです。
そこで、すべての貨物を国鉄の収支のみで一律に直行化にしてみたりあるいは廃止をしてみたり、経費増も統合的に検討して、これは国民全体から見て、国鉄がそういう営業政策に切りかわることはやむなしという最大公約数を求めていく努力というのは余りにも微弱だったのではないかという、こんな指摘をせざるを得ません。将来的に、六十二年の七月を一つのめどにして監理委員会が国鉄の経営体制というものをどのように切りかえをしていこうとしているのか、これからの問題ではありまするけれども、しかし、赤字だ赤字だと呼ばれてきた国鉄が果たしてきた役割り、たった二%の輸送シェアの中でも結構大きな課題がここには内在をしているように思えてならないわけであります。だから、数字二%というシェアやあるいは貨物が生み出す赤字総額、こういったものだけで、公共企業体としての役割りを実に一言で、全国ネットワーク体制を放棄しますなどということは、これは国鉄の側も簡単に言ってもらいたくないと思うし、運輸行政の頂点に立つ運輸省がそのようなことを簡単に言われるということについては、被害を受ける国民の側からするならば一体いままで何をやってきたんだろうか。これからどう変わっていこうとしているのだろうかということが暗中模索のままに葬り去られているだけに、大体行政というのは何をやっているのかわからぬ。雲の上のはるかてっぺんでもってわけのわからない、自分たちが泥をかぶらない程度のことしかやっていないのではないかと言われるゆえんなんじゃないですか。そういったことでは国民総体が納得しませんよ。これがさらに具体化をされていって、実際に物価が上がっていったという現象が出たり、あるいは重電機製品がなかなか運ばれないために発電所計画がおくれていったという例が出てきてみたり、批判の対象になるのではないですか。批判というのは、あらかじめ予測をされた段階から最小限度に食いとめていくための努力というのが私は必要なんじゃないかという気がしてならないのです。言葉の上だけの計画ではなしに、具体的にそういったことにならないような手だては今後いつの時期をめどにして、どのように組み立てをしていくのか。もうすでに明らかになっていなければなりませんよ。あったら示してください。
○永光政府委員 先生おっしゃいますように、国鉄の貨物が全国ネットワークという、いわゆる公共性の面からシステムチェンジをして、ある面では撤退をしていくということはわれわれも非常に残念なことではありますけれども、経済構造なりあるいは産業構造等々の観点から、やはり交通機関としてはそれぞれの特性を絡み合わせながら、総合的に効率的な体系をつくっていくという意味からやむを得ないとわれわれは考えておるわけでございますが、いま先生がおっしゃいますような各界に及ぼします影響というのは、この合理化策を進めながらそういうものに対する影響をできるだけ少なくしたい、こういう面は強く持っておりますけれども、しかし、やはり現在国鉄の財政の再建といいますか、そういうものは政治上の大きな課題でございますので、ある面御迷惑をかける点はやむを得ないと思いますが、われわれとしてもできるだけそういう方面への影響を少なくするように努力しながらこの計画を進めてまいりたいと考えております。
○小林(恒)委員 国鉄側は。
○橋元説明員 私どものシェアが逐年下がっていることはまことに残念でございますが、これは先ほど申し上げましたように、特性を発揮できない分野に跼蹐しておる。むしろ特性を発揮できる分野にみずからの体質を早く変えていきたいということでございます。
今回の施策は単に削減策ではございませんで、スクラップダウンとビルドアップと両面持ってお
ります。スクラップダウンするものは、コストの高い、スピードの遅いヤード系の集結輸送でございますし、ビルドアップするものは拠点間直行輸送であり、コンテナ輸送でございます。そういった意味で私どもは、そのシステムチェンジをすることによってこれから大いに貨物をやってまいりたい。よってもって物流体系の一翼を今後とも担ってまいりたい、こう思っておるところでございます。
○小林(恒)委員 スクラップ・アンド・ビルドというのは大したかっこういいんだけれども、かつてのダイヤ改正に伴う省力化政策、従来はダイヤ改正というのは、いかに国民に奉仕をする国鉄をつくり上げていくか、しかし、その中でも要員、設備を含めて最小限度で何とかその道を模索をしていくというのがダイヤ改正であり、営業政策であったわけですね。それが近年はスクラップ・アンド・スクラップ・アンド・スクラップなんですよ。ずっとスクラップ、後退に後退を重ねていっているんです。一億二千万トン体制をつくっても一億トンを割り込み、さらに七千七百万トン体制をつくっても、これまた恐らく落ち込んでいくことになるわけでしょう。自主的に、こういった国民生活に直結をする品目についてはこのように維持をしますよ、そういうものが具体的に示されなければだめなんです。何もないですね。たとえばさっき私が指摘をした自主流通米の輸送体系、これだけとってみても、あるいは生鮮食料品やあるいは生活と直結をする製品等の輸送なんかについては、これだけは必ず確保します、確保できます、どうしてもコンテナ化できないものについてはこういう輸送体系がありますというものが明示をされなければならないのです。何もないじゃないですか。何もなければそんなものは、ちょっと言葉は悪いけれどもスクラップ・アンド・スクラップですよ。そう指摘をせざるを得ないのですよ。ですからきれいごとを言わないで、国鉄の実態、国鉄がこれからこの程度だけは責任持ちますというのを言ったらいいんですよ。そして国民の批判があれば、それにこたえられる範疇というのを受け入れていく体制をつくるべきなんじゃないですか。
そういう観点から一つ質問をいたしますけれども、ダイヤ編成会議というのがあって、これからダイヤ改正の手順が組み立てられていくんだと思います。いままでも相当進んできたんでしょうけれども、これから五八Xに向けてどういう手順でダイヤ編成作業を推し進めていこうとしているのか、手順について明らかにしていただきたいと思います。
○橋元説明員 現在、私ども四月に下案会議というのを終わりまして、これはダイヤの骨格を大体形成する作業なんでございますが、その下案会議を終わりまして、六月の下旬には今度は列車別の組成内容と申しまして、貨車の内容を大体確定する、確認し合う会議を組成会議と申しておりますが、これを六月の下旬に予定をいたしております。そして最終的なダイヤ作業全体を決定いたしますのは、恐らく八月の上旬ぐらいになるのではないかと思っております。それまでの間あるいはそれ以降も、引き続きやはり個々の利用者、荷主の方々とは精力的にお話を進めてまいりたい、こう思っております。
先ほど来、先生自主流通米のお話がございましたが、自主流通米につきましても、全農を初め関係の利用者ときめ細かく話し合いを進めております。現にこれは、五十六年に比べまして五十七年度はコンテナ化が四〇%ばかりふえました。これは具体的にそれぞれのどこの発地からどこの着地へ参る、それをどういう倉庫でどういう取り扱いをし、コンテナ化する場合にはどういう条件が満たされなければならぬかというようなことをきめ細かく詰めておるわけでございます。
同様に、化成品あるいは危険品につきましても、それぞれの荷主さんと、コンテナ化ができるのかできないのか、あるいはローリーに切りかえて拠点駅まで持ってきてくださる、その場合には、今度は拠点駅で一時中継保管のための施設が必要でございますが、それを提供申し上げるとか、具体的にそれぞれの物資の流通に合ったお話を進めておるところでございます。
○小林(恒)委員 自主流通米の関係については全農さんとよく打ち合わせをしましたというお話ですけれども、せっかく御答弁いただきましたが、コストが上がったら何もならないのですよ。いいですか、コストが上がるということは国民生活に影響を与えるということなんです。従来は低コストで運ぶシステムがありました、これがなくなりました、若干コストは上がるけれどもこういう方法なら運べます、こういう提起をしているだけですね。そこで、全農さんもそれなりの、了承をしたかどうかは別にして、受けとめをしている、こういうことじゃないですか。
私が議論のベースにしているのはそういうことではなくて、公共企業体というのは、多少輸送コストあるいは経営という問題があったとしても、国民生活が常にベースでとり行われていかなくてはいけないだろう、そういう作風がなくなったのではないですか、放棄しているのではないですかということを言っているわけですね。ですから、そういう議論をされてきたことについては、私も聞いておりますからそれなりの理解をいたしますけれども、理解の観点が違うのです。
そのこととあわせて、もう一つお伺いをしておきたいのです。
下案会議が行われ、六月下旬には組成ダイヤが組み立てられ、八月上旬にはほぼダイヤ編成会議が終わっていくだろう、こういう手順になりますというと、たとえば業界の皆さんの意向、ひいては国民、国鉄を利用してきた多くの皆さん方の意向というのはどの段階で聞こうとしているのですか。どの段階で受け入れられるのですか。
○橋元説明員 今回の改善案を内外に公表させていただきましたのは一月三十一日でございましたが、それ以前も、そしてまた、とりわけそれ以降連日のように各関係業界、それから個別の荷主さん、これは本社段階でもあるいは管理局段階でもお話をしておるところでございます。もちろんそれを最大限取り入れまして、本会議までこぎつけるわけでございますが、なお、本会議以降も二月まで十分の時間がございますから、必要な手直しをすることも十分考えられるわけでございます。いずれにいたしましても、荷主の声を十分くみ上げて、この私どもの計画との整合性を十分図ってまいりたいと思っております。
実は、三月でございましたが、全国の八千の事業所、これは出荷量の大体九〇%をカバーするわけでございますが、この八千の事業所の方々にアンケート調査をいたしました。現在集計中でございます。そういった資料も事前には十分シミュレーションをしたわけでございますが、なおそういったアンケート調査も参考にさせていただきながら、よりよいダイヤをつくり上げてまいりたい、こう思っております。
○小林(恒)委員 二月まで荷主の声を十分に受け入れる体制を持ちたい。まあ二月はおろか、十二月くらいまでは、正確な意味で、たとえば微調整をも含めて受け入れていく用意がありますよという、それくらいのことは言ってもらいたいと思うのですね。あなたいま二月と言ったけれども、実際は二月からはダイヤが変わっていくわけですから、二月なんということは無理なんだろうけれども、年内くらいはこの荷主の要望というものを、正確に受けとめていくという姿勢を持ち続けていただきたいことを特に要望しておきます。
時間がありませんから、最後に大臣に一点だけ、国鉄問題と若干違う問題なんで恐縮なんでございますけれども、御見解だけを賜っておきたいことがありますので、御質問申し上げておきたいと思います。
五月の十六日に、日本航空のダグラスDC8の羽田沖事故に関しまして事故調が調査報告書を提示いたしました。今後、この事故調の調査報告書を受けとめて、大臣としてこれからどのような手だてをとろうとしているのか、簡単にお知らせをいただきたいと思います。
今回の内容は、引き続き小林委員が国鉄の貨物輸送減少について、さらには公共企業体という性格に対して
> 私が議論のベースにしているのはそういうことではなくて、公共企業体というのは、多少輸送コストあるいは経営という問題があったとしても、国民生活が常にベースでとり行われていかなくてはいけないだろう、そういう作風がなくなったのではないですか、放棄しているのではないですかということを言っているわけですね。
公共企業体は、もっと国民のためにあるべきでは・・・確かにそうなんですけど、それ故に時の政府と言うか権力者に振り回された事実もあるのですが、その辺が有耶無耶になっている感はありますね。
ということで、本日もしばしご覧くださいませ。
○小林(恒)委員 まあはっきりしないですね。重電機は一つの例ですし、また自主流通米も一つの例です。そのほかにも、先ほどもちょっと申し上げたけれども、この東洋経済が取材をした中にも、足尾製錬所は鉄道がなくなればもう工場閉鎖を余儀なくされる、こういった考え方が出てきたり、また、野田醤油などについても、全国ネットワークでの輸送体制、これはたとえばトラック輸送やあるいはフェリー輸送に切りかえるとすればコストがうんと高くなっていく、こういったような状況が出てきたり、ビール輸送、セメント輸送など個別に取り上げていけば切りがないほど、個別と当初言われた中身というのは直接間接に国民生活に大きく影響を与えていく、こういう状況というのははっきりしているわけです。
そこで、すべての貨物を国鉄の収支のみで一律に直行化にしてみたりあるいは廃止をしてみたり、経費増も統合的に検討して、これは国民全体から見て、国鉄がそういう営業政策に切りかわることはやむなしという最大公約数を求めていく努力というのは余りにも微弱だったのではないかという、こんな指摘をせざるを得ません。将来的に、六十二年の七月を一つのめどにして監理委員会が国鉄の経営体制というものをどのように切りかえをしていこうとしているのか、これからの問題ではありまするけれども、しかし、赤字だ赤字だと呼ばれてきた国鉄が果たしてきた役割り、たった二%の輸送シェアの中でも結構大きな課題がここには内在をしているように思えてならないわけであります。だから、数字二%というシェアやあるいは貨物が生み出す赤字総額、こういったものだけで、公共企業体としての役割りを実に一言で、全国ネットワーク体制を放棄しますなどということは、これは国鉄の側も簡単に言ってもらいたくないと思うし、運輸行政の頂点に立つ運輸省がそのようなことを簡単に言われるということについては、被害を受ける国民の側からするならば一体いままで何をやってきたんだろうか。これからどう変わっていこうとしているのだろうかということが暗中模索のままに葬り去られているだけに、大体行政というのは何をやっているのかわからぬ。雲の上のはるかてっぺんでもってわけのわからない、自分たちが泥をかぶらない程度のことしかやっていないのではないかと言われるゆえんなんじゃないですか。そういったことでは国民総体が納得しませんよ。これがさらに具体化をされていって、実際に物価が上がっていったという現象が出たり、あるいは重電機製品がなかなか運ばれないために発電所計画がおくれていったという例が出てきてみたり、批判の対象になるのではないですか。批判というのは、あらかじめ予測をされた段階から最小限度に食いとめていくための努力というのが私は必要なんじゃないかという気がしてならないのです。言葉の上だけの計画ではなしに、具体的にそういったことにならないような手だては今後いつの時期をめどにして、どのように組み立てをしていくのか。もうすでに明らかになっていなければなりませんよ。あったら示してください。
○永光政府委員 先生おっしゃいますように、国鉄の貨物が全国ネットワークという、いわゆる公共性の面からシステムチェンジをして、ある面では撤退をしていくということはわれわれも非常に残念なことではありますけれども、経済構造なりあるいは産業構造等々の観点から、やはり交通機関としてはそれぞれの特性を絡み合わせながら、総合的に効率的な体系をつくっていくという意味からやむを得ないとわれわれは考えておるわけでございますが、いま先生がおっしゃいますような各界に及ぼします影響というのは、この合理化策を進めながらそういうものに対する影響をできるだけ少なくしたい、こういう面は強く持っておりますけれども、しかし、やはり現在国鉄の財政の再建といいますか、そういうものは政治上の大きな課題でございますので、ある面御迷惑をかける点はやむを得ないと思いますが、われわれとしてもできるだけそういう方面への影響を少なくするように努力しながらこの計画を進めてまいりたいと考えております。
○小林(恒)委員 国鉄側は。
○橋元説明員 私どものシェアが逐年下がっていることはまことに残念でございますが、これは先ほど申し上げましたように、特性を発揮できない分野に跼蹐しておる。むしろ特性を発揮できる分野にみずからの体質を早く変えていきたいということでございます。
今回の施策は単に削減策ではございませんで、スクラップダウンとビルドアップと両面持ってお
ります。スクラップダウンするものは、コストの高い、スピードの遅いヤード系の集結輸送でございますし、ビルドアップするものは拠点間直行輸送であり、コンテナ輸送でございます。そういった意味で私どもは、そのシステムチェンジをすることによってこれから大いに貨物をやってまいりたい。よってもって物流体系の一翼を今後とも担ってまいりたい、こう思っておるところでございます。
○小林(恒)委員 スクラップ・アンド・ビルドというのは大したかっこういいんだけれども、かつてのダイヤ改正に伴う省力化政策、従来はダイヤ改正というのは、いかに国民に奉仕をする国鉄をつくり上げていくか、しかし、その中でも要員、設備を含めて最小限度で何とかその道を模索をしていくというのがダイヤ改正であり、営業政策であったわけですね。それが近年はスクラップ・アンド・スクラップ・アンド・スクラップなんですよ。ずっとスクラップ、後退に後退を重ねていっているんです。一億二千万トン体制をつくっても一億トンを割り込み、さらに七千七百万トン体制をつくっても、これまた恐らく落ち込んでいくことになるわけでしょう。自主的に、こういった国民生活に直結をする品目についてはこのように維持をしますよ、そういうものが具体的に示されなければだめなんです。何もないですね。たとえばさっき私が指摘をした自主流通米の輸送体系、これだけとってみても、あるいは生鮮食料品やあるいは生活と直結をする製品等の輸送なんかについては、これだけは必ず確保します、確保できます、どうしてもコンテナ化できないものについてはこういう輸送体系がありますというものが明示をされなければならないのです。何もないじゃないですか。何もなければそんなものは、ちょっと言葉は悪いけれどもスクラップ・アンド・スクラップですよ。そう指摘をせざるを得ないのですよ。ですからきれいごとを言わないで、国鉄の実態、国鉄がこれからこの程度だけは責任持ちますというのを言ったらいいんですよ。そして国民の批判があれば、それにこたえられる範疇というのを受け入れていく体制をつくるべきなんじゃないですか。
そういう観点から一つ質問をいたしますけれども、ダイヤ編成会議というのがあって、これからダイヤ改正の手順が組み立てられていくんだと思います。いままでも相当進んできたんでしょうけれども、これから五八Xに向けてどういう手順でダイヤ編成作業を推し進めていこうとしているのか、手順について明らかにしていただきたいと思います。
○橋元説明員 現在、私ども四月に下案会議というのを終わりまして、これはダイヤの骨格を大体形成する作業なんでございますが、その下案会議を終わりまして、六月の下旬には今度は列車別の組成内容と申しまして、貨車の内容を大体確定する、確認し合う会議を組成会議と申しておりますが、これを六月の下旬に予定をいたしております。そして最終的なダイヤ作業全体を決定いたしますのは、恐らく八月の上旬ぐらいになるのではないかと思っております。それまでの間あるいはそれ以降も、引き続きやはり個々の利用者、荷主の方々とは精力的にお話を進めてまいりたい、こう思っております。
先ほど来、先生自主流通米のお話がございましたが、自主流通米につきましても、全農を初め関係の利用者ときめ細かく話し合いを進めております。現にこれは、五十六年に比べまして五十七年度はコンテナ化が四〇%ばかりふえました。これは具体的にそれぞれのどこの発地からどこの着地へ参る、それをどういう倉庫でどういう取り扱いをし、コンテナ化する場合にはどういう条件が満たされなければならぬかというようなことをきめ細かく詰めておるわけでございます。
同様に、化成品あるいは危険品につきましても、それぞれの荷主さんと、コンテナ化ができるのかできないのか、あるいはローリーに切りかえて拠点駅まで持ってきてくださる、その場合には、今度は拠点駅で一時中継保管のための施設が必要でございますが、それを提供申し上げるとか、具体的にそれぞれの物資の流通に合ったお話を進めておるところでございます。
○小林(恒)委員 自主流通米の関係については全農さんとよく打ち合わせをしましたというお話ですけれども、せっかく御答弁いただきましたが、コストが上がったら何もならないのですよ。いいですか、コストが上がるということは国民生活に影響を与えるということなんです。従来は低コストで運ぶシステムがありました、これがなくなりました、若干コストは上がるけれどもこういう方法なら運べます、こういう提起をしているだけですね。そこで、全農さんもそれなりの、了承をしたかどうかは別にして、受けとめをしている、こういうことじゃないですか。
私が議論のベースにしているのはそういうことではなくて、公共企業体というのは、多少輸送コストあるいは経営という問題があったとしても、国民生活が常にベースでとり行われていかなくてはいけないだろう、そういう作風がなくなったのではないですか、放棄しているのではないですかということを言っているわけですね。ですから、そういう議論をされてきたことについては、私も聞いておりますからそれなりの理解をいたしますけれども、理解の観点が違うのです。
そのこととあわせて、もう一つお伺いをしておきたいのです。
下案会議が行われ、六月下旬には組成ダイヤが組み立てられ、八月上旬にはほぼダイヤ編成会議が終わっていくだろう、こういう手順になりますというと、たとえば業界の皆さんの意向、ひいては国民、国鉄を利用してきた多くの皆さん方の意向というのはどの段階で聞こうとしているのですか。どの段階で受け入れられるのですか。
○橋元説明員 今回の改善案を内外に公表させていただきましたのは一月三十一日でございましたが、それ以前も、そしてまた、とりわけそれ以降連日のように各関係業界、それから個別の荷主さん、これは本社段階でもあるいは管理局段階でもお話をしておるところでございます。もちろんそれを最大限取り入れまして、本会議までこぎつけるわけでございますが、なお、本会議以降も二月まで十分の時間がございますから、必要な手直しをすることも十分考えられるわけでございます。いずれにいたしましても、荷主の声を十分くみ上げて、この私どもの計画との整合性を十分図ってまいりたいと思っております。
実は、三月でございましたが、全国の八千の事業所、これは出荷量の大体九〇%をカバーするわけでございますが、この八千の事業所の方々にアンケート調査をいたしました。現在集計中でございます。そういった資料も事前には十分シミュレーションをしたわけでございますが、なおそういったアンケート調査も参考にさせていただきながら、よりよいダイヤをつくり上げてまいりたい、こう思っております。
○小林(恒)委員 二月まで荷主の声を十分に受け入れる体制を持ちたい。まあ二月はおろか、十二月くらいまでは、正確な意味で、たとえば微調整をも含めて受け入れていく用意がありますよという、それくらいのことは言ってもらいたいと思うのですね。あなたいま二月と言ったけれども、実際は二月からはダイヤが変わっていくわけですから、二月なんということは無理なんだろうけれども、年内くらいはこの荷主の要望というものを、正確に受けとめていくという姿勢を持ち続けていただきたいことを特に要望しておきます。
時間がありませんから、最後に大臣に一点だけ、国鉄問題と若干違う問題なんで恐縮なんでございますけれども、御見解だけを賜っておきたいことがありますので、御質問申し上げておきたいと思います。
五月の十六日に、日本航空のダグラスDC8の羽田沖事故に関しまして事故調が調査報告書を提示いたしました。今後、この事故調の調査報告書を受けとめて、大臣としてこれからどのような手だてをとろうとしているのか、簡単にお知らせをいただきたいと思います。
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