国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

昔のグリーン車と格下げ改造

2015-11-20 23:23:10 | 国鉄思いで夜話
グリーン車【特別車】と呼ばれる車両はその昔は1等車と呼ばれていました。
記号は、「ロ」、「イロハ」=「1等・2等・3等」に割り振ったセンスはなかなかだと思いますが、これが基本となって現在のJRでもこの記号が使われ続けています。
昭和35年7月に2等級制が採用されたため旧1等車は旧2等車とともに1等車に分類されることとなりましたので、新しい1等車は旧1等車・特別2等車・旧2等車が混在するなんともカオスな時代でもありました。
特に、並ロと呼ばれた旧2等車は昭和40年のグリーン車に変わる頃に一斉に普通車へ格下げされてしまいました。

さて、そんな昔の旧2等車と呼ばれた車両にはどんなものがあったのでしょうか。
大きく分けて、転換クロスシートタイプと4人向かい合わせのタイプであり、当時の方針では、急行以上はリクライニングシート車【旧特別2等車】を充てることとし、準急以下の列車にはそれ以外の2等車を使うこととされていたようです。

実際には、準急用に製造されたサロ153は特急普通車の回転クロスシートを備えた車両でしたが、準急廃止後は東海道線などで普通列車用のグリーン車として転用されました。
しかし、転換クロスシートのオロ41、向かい合わせ式の座席を使ったサハ85等は淘汰の対象となり普通車に格下げ改造されてしまいました。
サロ85-300番台は優雅な下降窓とあいまりお洒落な雰囲気でしたが向かい合わせ座席ゆえに普通車に格下げされてしまったのはちょっと残念でしたね。

特に、大糸線で見かけた旧2等車(サロ75)は頭もたれ付近が整髪料の影響でしょうか、シートが光って擦り切れた状態になっていたような記憶があります。

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