Black Oasis制作モルタル小屋

RPGツクールによるフリゲ制作者・フリゲ実況者ナルミが綴る諸々の記。

クロネコノリボン あとがき……

2020年03月20日 | ゲーム制作
※この記事は、拙作クロネコノリボンの制作後記のようなものです。
 ネタバレになりそうな部分も含みますので、未クリアor未プレイの方はスルーを推奨します。


































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2018年、とりあかさんが主宰するアルピジドン!企画へ提出するため、
制作中だったSF作品の作業を中断し、ほぼ1年を費やして完成させたものでした。
前回記事にしたPMに較べると短い期間で完成出来た故、作風や世界観もまとまったものになったのかなぁ……と。



クロネコにも、裏のテーマと言うものを設けて制作に取り掛かりました。
テーマは「恨み」。

……こう書くと、なんだか不穏な話のように受け取られるかもしれませんね(笑)。
出来るだけ話が重い感じにならないよう、コミカルな部分を多めにして脚色はしてあります。


主人公の魔女アネットは、話に出てくる魔女協会の元司祭と最終的に対決をすることになります。
アネットは元司祭とは過去に確執があり、
またヒラの立場に降格してしまった元司祭もアネットや現司祭を妬んでいて、
元司祭は現司祭とアネットに報復し、立場の転覆を図ろうと企てます。

なお、アネットが過去に元司祭にいびられる場面、
そして、失意したアネットが魔女狩り・魔女裁判を逃れた魔女や魔術師たちが暮らす世界“ウィザーディア”を離れ、人間の世界に舞い戻る場面がありますが、
それらは、過去に私が実際に経験したことを基にしています。


人間の世界で稼ぎを得られるようになり、魔女協会へ多くの上納金を納められるようになったアネットと、
彼女のことを以前から可愛がっていて、魔女や魔術師たちから多くの人望を集める現司祭に対し妬みや憎しみを抱いた元司祭は
かつての部下を率い、昔魔王の部下が棲まっていた迷宮を復活させ、その中で報復する計画を立てます。
しかし失態を演じた部下は容赦なく叱責し切り捨て続け、最終的に元司祭一人になってしまいます。

元司祭は孤立してゆく状況の中で、アネットと現司祭への憎しみが増幅し続け、
アネットが仲間を率いて、元司祭をいさめに現れた際は、元司祭はもはやアネットたちの忠告にまるで耳を貸そうとせず、
迷宮内の魔力を吸収し過ぎて魔物に変貌してしまいます。
もはや憎悪の権化と化し、人としての意識・姿もおぼろな元司祭と戦う羽目になるのですが、勝利した先には……と言う内容でした。
まぁ、元司祭にとっては、ある意味幸せな結末だったのかもしれませんね:笑)



誰しも恨みや妬みの一つ二つは抱くものですし、負の感情に陥ることもありますが、
そのことにあまり囚われ過ぎると思考や判断まで狂って、人は離れて行くし大事なものまで見えなくなってしまいますよ……と言う、
私なりに今までの経験や目撃・観測を踏まえた“教訓”を込めて、作り上げた次第です。
(余談と言うか補足ですが、元司祭が憎しみに駆られるあまり孤立し、忠告も無視し魔物化してしまう様に関しては、
 上述のアネットが人間世界に舞い戻る場面とはまた別件で、私が目撃や経験したことを基にしてます)


まぁ、教訓だなんて大仰なことが言えるほど私は偉くも賢くもないのですが(苦笑)、
制作と言うのは、自分の中に沸き起こったものを吐き出す作業である故そう言う側面を持つのも致し方ないのかな、とも。


そんなわけで当作クロネコは全体的に明るく軽い作風でありつつ、所々に重さや意味合いめいたものを込めることが出来たと思います。
演出面とかスキルカードやアイテム生成の要素導入など、自分なりに挑戦してみた所も多かったですし、
それを一つのゲーム・RPGとして落とし込み、完成出来たのが大きかったですし、本当に嬉しかったですね。



では、本日はこれにて。
末文失礼いたします。
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