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"楽しい酒を飲みなさい、"
と言う医者もいる、
その反義語がおれにはよく分からない
楽しい酒がわからないでもない
しかし酒に、
背景があるとすれば
世界にその姿は多い。
昨日は弔うように飲んだ、
仕事場で一人残り、最後の鍵を閉め
駅前の、場末の酒場の、
バカ騒ぎの中でおれは一人で静かに飲んだ、
よく話もしない、
パートタイムの女が一人
てんかんだろうと医者に言われたらしい
職場に伝えると
契約の更新は止まった。
この年が終われば女は居なくなる
治療をし、薬を飲み続け新しい仕事を探し
男に見捨てられるかもしれないと、不安な日々を過ごすのかもしれない
おれは特にする事も無い
同情しても治療代も払えなければ新しい仕事を探してやる事も出来ない
酒を飲んでも何も変わらない
年上の女は言う
もっともだ
やるべき事を探せればいいが
俺は安っぽく変わらない水のような酒を飲んでいる
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