blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

芋のツル

2008-08-13 22:16:00 | 日記
  きょうは診療所は午後休診のため、患者送迎バスの最終便は12時30分発、でした。

 その便に乗った親子、お母さんは私よりちょっと若いかな? そして息子は二十歳ぐらいかな? その息子さんはろうあ者で、からだも弱く、時々このお母さんに連れられて受診に来られます。いつ見ても、ほとんど無表情です。半年ほど前に受診されたとき、彼は点滴終了後ももうろうとしていたので、送迎バスの路線からちょっとはずれて、家のそばまで送っていったことがありました。

 きょうも点滴をしたために、帰りが最終便になってしまったのです。うまいぐあいに、他の患者さんは途中で下車し、その親子だけになったので、また家のそばまで乗せて行きました
 バスを降りるとき、お母さんが「ちょっと待ってて」と小走りに家に入ったかと思うと、なにやら手に持って戻ってきました。

 「イモのツルよ。薄揚げとかといっしょに炒めて食べたらおいしかよ」、とビニール袋に入ったサツマイモのツルをくれたのです。皮がむいてあって適当の長さに切ってありました。今回は遠慮なくいただきました。

 そのとき、ふと家のドアの方に目をやると、なんと彼がドアの外でニコッと笑顔で手を振っていたのです。それまで一度もみたこともない笑顔。まして、さよならというように手を降る姿などまったく見た事がなかったのです。
 家のそばまで送ってあげたことへの感謝なのか親しみの表現なのか。彼としては嬉しかったんだな、と思い、じんときました。イモのツルを受取ったことでなにかこころのつながりができたような、そんな気もしました。

 晩飯に早速そのツルをゆがいて、さつまあげやひじきといっしょに炒めました。あの親子の気持ちがこもっているようで、私は嬉しく感じながら、食べました。もちろん、美味でした。

素晴しかった「平和への誓い」

2008-08-11 22:12:00 | 日記
 8月9日は長崎の原爆投下63周年にあたりました。長崎市では恒例の平和祈念式典が行われ長崎市長による「平和宣言」が読み上げられ、全世界に向けて「核兵器の廃絶」がアピールされました。
 私はデイケア送迎の仕事があるので現地にはいけませんでしたが、仕事の合間にテレビ中継で見ることが出来ました。

 その中で私は、被爆者代表の70歳くらいの女性の方が読み上られた「平和への誓い」にとても心が打たれました。
 彼女は簡潔に、かつリアルに被爆当時の悲惨な様子を語り、核兵器がいかにむごいものであるかを告発したあとで、以下のように述べてアピールを締めくくったのです。

 「しかし、わが国は戦後63年間一度も戦争をすることなく、一人の日本人も戦争で殺されたり、他国の人を殺したりしていません。これは、多くの人々の犠牲の上に定められた平和憲法のおかげです。私は、この平和憲法と非核三原則を日本のみならず、世界中に広げていくことこそが、戦争をなくし、核兵器の増大と拡散を止める有効な手段であると考えます。

 この言葉は常々私が訴えたいと思っていることなので、私はとても深く感動しました。 私たちがとりくんでいる、憲法9条を守ろうという「九条の会」の精神もまさにこの通りだと思います。
 ぜひともこの被爆者の方々の思いに応えて平和憲法を守り抜きたいと思いを新たにしました。

 このOCN Cafe内にもサークルとして「Cafe憲法9条の会」というサークルがあります。ぜひ多くの方々のご参加をお願いしたいと思います。サークルへのアクセスは私のこのサイトのトップメニューに掲載しています。

 「平和への誓い」の詳報は下記アドレスをクリックしてみてください。動画もあります。

http://www.nagasaki-np.co.jp/peace/2008/0809/sengen/chikaij.html

ヘビはひいてください!

2008-08-05 11:03:00 | 日記
  診療所の患者さんの送迎バスを運転していますが、きのうはちょっとした事故がありました。

 きのうの朝9時45分発の便はほぼ満席(といっても8人までですが)状態で走っていました。小さな山を越えて海に向かうカーブの多い坂道を下っていると、急にバスの前をヘビがくねくねしながら道を横断しているのが目に入ったのです。
 ヘビをひきたくない、という思いが先立って、とっさにブレーキを踏みました。下り坂なのでギアを下げてゆっくり走行していたのですが、後部座席のほうでドサッという音が聞こえました。振り向いてみると、補助イスに座っていた患者さんが前のめりに床に落ちてしまい、膝と両手を床についているのです。他の人たちはなんともないのですが、その人だけは補助席で前になにもつかまるところがなかったために、支えきらずに落ちてしまったようでした。

 大丈夫ですか、と声をかけると、大丈夫です、と笑いながらイスに戻られたので、事なきを得ました。
 その患者さんはいつもの治療がすんだ後に念のために先生に膝を見てもらい、なんともない、と言われたそうです。

 ところが、職員の昼のミーティングの際にそのことが話題になったようで、あとで看護師長から冗談半分に言われてしまいました。

 「ヘビよりも患者さんが大事よ。そんなときには、ヘビはひいてください!」
 
 去年、ここの日記に書きましたが、私は道路を横切るカニでさえ踏まないように運転する性格なので、ヘビなら尚更です。これが犬や猫だったら、などと考えると、よほど慎重に安全運転に徹しないといけないわけで、患者さんと会話しながら運転、というわけには行かなくなってしまいました。

 それでも、やむをえず急ブレーキ踏むことはあると思います。そのときはごめんね!

ある個展

2008-08-01 15:42:00 | 日記
  きょうは仕事がお休みで、午前中、長崎市内で開かれている個展を見に行ってきました。

 市民会館の裏にある民家のような小さな美術館、「月の美術館」。玄関で靴を脱いで上がると、そこには狭い畳の部屋がふたつつながっているだけ。手前の部屋はこの美術館のあるじのアトリエ兼展示場。奥の横長の部屋がきょうのお目当て、「秋田真希個展」の会場でした。

 実は秋田真希さんのご両親は私と同じ職場の仲間であり友人です。家も近いこともあって真希さんも子ども時代からよく知っています。先日、彼女のお母さんと会ったときに「真希がこんなことをしてるの。暇があったら見に行ってやってよ」と、個展の案内ハガキをもらい、そのとき初めて真希さんがそのような創作活動をしていることを知ったのです。

 美術系の短大を卒業した真希さんは単身でオーストラリアや東南アジア各地を旅して、土地の人たちと接しながら絵や民族的な工芸品などを勉強し、自分流の創作活動をしてきたそうで、個展を開くのは今回が初めてだそうです。

 静かな音楽が流れるゆったりとした空間の中で、時を忘れてしまうような居心地の良い場所でした。

 個展を紹介するホームページは下記アドレスから。 私のリンク集「カメラごっこ」でも写真を貼っています。

http://moonmuseum.net/blue/museum/0808akitama-ex/index.html

あまりの偶然でびっくり!

2008-08-01 09:38:00 | 日記
  私が働く職場ではお中元とかお歳暮とかのやりとりはいっさいしていません。現在のパートもふくめて30年ほどになりますが、もらったことも贈ったことも一度もなかったと思います。
 そんなわけで、今夏いただいたお中元は、私の妹のご亭主のご実家と、私の娘のご亭主の実家、の2件だけ。一方は静岡県でもう一方は地元・長崎県。 もちろん、おたがい見ず知らずの他人同士です。

 ところが、一日違いで相次いで届いたお中元の包みを見て、あれ? と思いました。発砲スチロールの箱の形と大きさが同じ、帯状に掛かった包装紙も同じ。でも中味まではいっしょじゃないやろ、と思いながら箱を空けたら、なんと、まったく同じ「信州八割そば」! メーカーも品番も内容量もまったく同一。ロット番号まで同じだったのです。

 そばは大好物だからうれしいですが、「そばが好きーっ」と言いふらしたわけでもないのに、このあまりの偶然にびっくりしました。

 ありがとう! きょうのお昼はこれにしよっ。*(ハート目)*