昨日、かねてより仕事の相談を進めていた新しい職場に顔を出し、事務長と話し合った結果、来月1日から仕事をさせてもらうことに正式に決まりました。新たな職場は長崎市南部の小さな診療所で、家からバイクで10分ほど、山の木々や眼下の海を眺めながらの通勤となります。
仕事の内容は患者さんを送迎するバスの運転手です。バスといっても10人で満員になるワゴン車で、朝と夕方にデイケアに来られるお年寄りの患者さん達を送迎し、その送迎以外の日中の時間は町内を決まったコースで循環して患者さんたちを拾ったり下ろしたりするのです。昼休み以外はほとんど休みなく何往復も運転して回るのですが、いなかの町で交通量は少ないしのんびりした地域なので、以前のようにストレスがたまるような仕事ではなさそうです。
きのうはたまたまバスが修理に出ていて代車を使用していました。自動ドアになっておらず、患者さんが乗り降りするたびにいちいちドアを手で開けないといけないので、要領を勉強する意味もかねてバスに同乗し、ドアボーイならぬドアジーヤをやってみました。患者さんが乗り降りするたびに助手席から降りてドアをあけ、ステップ用の踏み台を路面に置いて患者さんの乗り降りをお手伝いするのです。
私は4~5年前にはこの診療所の処方箋を扱う調剤薬局に配属されていたので顔見知りのばあちゃんたちも多く、「あれぇ、どうなさったとですか?」などと声をかけられました。「いやぁ、もう定年になりましてね。運転手で再就職させてもらったんですよ」「へえー、そんなトシには見えんばってん・・・」「いや、もう60になったとですよ」「あれえ、私の息子といっしょたい!あっはっは」、というようなにぎやかな会話が飛び交って、楽しい仕事になりそうな気がしました。
運転手はもう一人、私と同年輩の方がおられ、私は水曜日から週の後半を担当することになりました。体の続く限りお願いしたい、といわれましたので、がんばりたいと思います。