ボリビア カミナンド記

薬の処方箋

おととい、近所の薬局へ処方箋を持って薬をもらいに行ったら、この処方箋は発行後4日を過ぎているから薬は出せない、と言われたのだ。

なるほど、よく見ると処方箋の隅に私にはほとんど読めないほどの小さな字で4日以内に使用することと書いてある。
言い訳がましいが、初めて行った病院でそのような説明もなく、処方箋を隅々まで読むこともなかったので、薬局で言われて初めてわかった。

薬が緊急性を要しない血圧の薬だったからこんなことが起きたのだ。
もちろん、薬は刻々と変わる病状に合わせて処方するので、4日以内に処方してもらうのは当たり前だと思うし、薬局の薬剤師が、法令で決められているので4日を過ぎた場合どうしても出すことが出来ないというのは正しいと思う。

薬剤師が処方できないと私にきっぱりと言ったこの態度は立派だ。
結局、翌日医者に問い合わせ承諾を得て、薬はやっと処方された。

ところが、私がボリビアにいた間、この血圧の薬は、初めて行った病院の1枚の処方箋で何回も処方してもらっていた。
ボリビアも医薬分業なのだが、薬局で薬剤師も何も言わず、いくらでも薬を出すのだ。
まあ、なんでもいい加減な国なので、処方箋もその一環かもしれない。

それに慣れていた私はちょっとびっくり。
でも、このように市民一人ひとりがきちんと法を守るということこそ先進国の証なのだろう。

と思いつつ、耐震偽装設計事件の設計者と国土交通省のお役人を思い出したりもする・・・。
法をしっかりと守っている市民を見習って欲しいものだ。



写真は本文と関係ないけど、一昨年旅行したアマゾン川中流域マナウスの船着場。



アマゾン川ジャングルの中でゴムの木から樹液をとっている現地人。マナウスは19世紀はゴムの生産で栄えた町だった。世界中から富を求めて人々が集まったそうだ。今は観光で残っているだけ。
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