彼女は、ボリビアの子沢山のお母さんたちに子育ての時に大切な予防注射の話や発熱、腹痛のときの対処の仕方などを教えるために、シニアボランティアとして派遣されていた。
彼女は帰国して1年半になる。彼女とは1年間ボリビアで同じ時を過ごした。
久しぶりに彼女と会って、共通のサンタクルスの話をし始めると、もう、とまらない。二人とも、懐かしくて、あの話この話と続く。そして話は、現在の自分がいまひとつこの日本の社会に入っていけない、なんとなくもやもやした気持ちに移っていった。なんと、彼女も帰国して3ヶ月、4ヶ月は同じだったと聞いて、ほっとした。
本当に不思議なのだけど、今、私はぎこちない自分を認めないわけにはいかない。
JICAでも言ってたけど、ゆっくりと順応していくしかないのだろう。あせらないことにした。
今回彼女を千葉市の花の美術館に案内して、嬉しいことがあった。
二人とも大喜びをした。温室の熱帯の花の中にボリビアの国花「パトゥフ」を見つけたのだ!
へ~、千葉で見ることができたなんて、うれしいなぁ~♪
ボリビアの国旗の色にちなんで「パトゥフ」と「カントゥータ」がボリビアの国花となっている。
そのひとつ、「パトゥフ」が千葉の美術館に咲いていた。
花の色の緑は自然、黄色(ちょっと見えにくいけど)は鉱物、赤は独立を勝ち取った人々の流した血の色を表しているのだそうだ。
美術館の担当者はこの花がボリビアの国花だと知って栽培しているかどうか知らないけど、私たちはちょっと嬉しい気分で美術館を後にしたのだった。
