ボリビア カミナンド記

サンタクルス市長選挙 4

この選挙にルールはあるのか、と疑うようなことが次々に起こる。


選挙カーはとてつもない大音量。それもそのはず、トラックの荷台に、日本で野外コンサートに使うような巨大アンプを2台3台と積んで旗をはためかせて走っている。ラテンアメリカのノリノリのサンバのような音楽、別の選挙カーはレゲエかヒップホップのような音楽、どんな選挙カーにしろ強烈な音の嵐、それと競うように候補者のプロパガンダが一刻も途切れずに競馬の実況中継のごとくこれも大音量で流れる。ある時は自宅の近くの公園でこの大音量の集会が明け方3時まで途切れることなく続いたのである。誰も迷惑だとは言わない。音、というより音楽に鷹揚な国民のようである。


個人の車や家々の窓には支持候補者の色の旗がはためき、挙句には幹線道路の中央分離帯に立っている照明灯のてっぺんに500m以上にわたって赤い旗が結わえ付けられた。やることが派手。違反でも何でもやっちゃえ、ということなのか、な?それにしてもどうやって取り付けたのだろう?


夫はセントロで候補者の旗の色に顔写真つきの名詞とビスケットの袋をもらってきた。お菓子はもちろん違反である。テレビでは、候補者の顔写真の貼ってある、家庭で使うサラダ油をもらっている人が映し出された。この写真の人に投票しますか、と聞かれてわからないと答えていた。ビスケットやサラダ油で終わればいいけど、その先はどんなことが行なわれているのか、いないのかわからない。


写真はある候補者の赤い旗が中央分離帯にはためく第2環状道路。
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