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それに対して、沖縄以外のところ(特に長崎県、福岡県の出身者が多い)から移住してきた人にボリビア政府から与えられた場所、それがサンファンという地域だ。そこへ友人が車を出してくれて、サンファンの日系人が運営している農協へ日本食を買いにいってきた。
サンファンはサンタクルスから138kmの所にあって、現在日系1世から3世まで約750人が暮らしている。1955年に最初の日本人が入植してから今年で50年になる。今年の8月には大きな50周年記念式典が行なわれるそうだ。
ボリビアに移住してきた日系人は、はじめは主に2箇所の移住地、コロニア・オキナワとサンファン移住地に住んだが、時とともに2世、3世の人たちがサンタクルスに移り住むようになった。
写真はサンファン移住地の入り口に立つ堂々たる看板。
しかしこの看板を掲げるまでの歴史は、人間の尊厳をも踏みにじられるほどの、文字通り筆舌に尽くしがたい移住者の生活の歴史があったのだ・・・。