ボリビア カミナンド記

エボ・モラーレス新大統領

年末にボリビアで先住民出身の新大統領が誕生した、というニュースは日本のマスコミも取り上げていた。その大統領の就任式典が1月22日に行なわれた。

ボリビアに関する情勢がどうなのか、これからどうなるのか、日本政府の対応は?など、私たちが知りたいことをラパスの日本大使館の参事官がサンタクルスに来て話してくれるというので行ってきた。日本人ボリビア協会(日系ボリビア人)主催である。60人から70人は来ていただろうか。



今回の大統領選挙の投票率84.5%(すごーい!)得票率53.7%、どちらの数字も高いもので、それだけエボ・モラーレスは国民の多くの支持を得たということ。就任式の前にエボは親しくしたい国、敬意を払いたい国、キューバ、ベネズエラ、南アをはじめ、スペイン、フランス、中国、ブラジル、アルゼンチンなど10カ国も外交訪問し、積極的姿勢を見せた。

就任式では選挙で先住民で、労働運動党の自分が選ばれたということはボリビアは南米における南アの役割を果たしたのだ、と演説したそうだ。意気込みが伺える。日本からは元外交官の有馬特派大使が出席。エボとの会談は10分の予定が50分にもなったそうだ。

これまでのボリビアは汚職が付きまとう政治だったが、これに嫌気が指した国民が公正公平を公約したエボを選んだのだが、組閣では閣僚経験者が一人もいない内閣となり、その上、重要なポストの炭化水素(天然ガスなど)大臣、水資源大臣のポストは既に反ネオリベラル派に握られていて、実行力のある内閣かどうかは今後をよく見ていかなければならない。

移住地、サンファン,オキナワの人にとって土地問題は重要な問題なのだ。このことを有馬特派大使も会談でエボに確認し大丈夫という言葉をもらったそうだ。

写真はエボの故郷チャパレ(コチャバンバ州)の花、「国王のステッキ」、少し前に行った同じレストランで今回は花が大きく咲いていた。エボも大きく咲いてほしい。
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