ボリビア カミナンド記

格差社会と憲法

1週間ほど前になるが、神戸大学で社会環境論を教えている二宮厚美さんの講演会を聞きに行った。

二宮さんの講演の前にユニオン ニューフィル千葉のメンバー4人によるミニコンサートで会が始まり、
演奏の合間でクラリネット奏者が曲の説明をしながら、
彼らは年収100万のワーキングプアーだと自ら発言。
このような文化に予算を削る堂本県政はなんなんだ!と憤りを感じました。

この日は最初から最後まで手話通訳が入っていた。
良くみると以前私が手話を習っていたO先生が立っておられた!
うまいなぁと感心して手ばかり見てしまった。

そして始まった講演。
格差社会と憲法9条、憲法25条(健康で文化的な生活を送る権利・・・)とを結び付けて話を展開。

アメリカはこの9条と25条を持たないから貧困ビジネス、戦争を請け負うビジネスがはびこるのだ。

堤美果さんの「貧困大国アメリカ」に書いてあるとおり。

格差は不平等から、貧困は不自由から生れてくるのだ。

平等と自由は人権の問題であり、格差と貧困があるのは違憲状態だ。
雇用から排除され、生活保護から排除され、医療保障制度から排除され、
多くの人がこのような社会的排除をされてネットカフェ難民、医療難民、介護難民などとなっている。

これは能力主義、弱肉強食の社会。
護送船団方式の撤廃は弱者保護を止めることなのだ。
これが新自由主義。
二宮さんは新自由主義を痛烈に批判し、小泉、中山秀直などがその中心人物で
現在の格差、貧困の元凶であると結論。

新自由主義は福祉国家を目指さない。
セーフティネットに安住しないこと、トランポリンのように跳ね返ってくることを要求した。
跳ね返ることが出来ない人がいるのに。

と断片的だけど、こんな風なことを説いておられました。

迫力ある講演でした。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事