まずはNHKドラマ「どんまい!」の主題歌「待っていてね」。このドラマは、不器用だけど思いやりあふれる元気な女の子が新米介護ヘルパーとして、いろんな家庭でトラブルに遭遇しながらも成長していくというもの。(かな?) 原作はコミックだそうですが亜美さんが曲作りにあたってこれを読んだかどうかはわかりません。
で、この曲はドラマの雰囲気に合わせてということで、曲調はほとんどロック。曲のテーマも広い意味でのラブソングですが、愛は愛でも大切な人を包み込む大きな愛をテーマにしています。愛すべき人が重い荷物を持っていれば少しだけ一緒に持ち上げようとかいうことで。
なおかつ主役の女の子のイメージにピッタリなのは、元気があふれているので「1キロの道のりを三歩で行く!」、だけど不器用だから「1ミリの道を100歩で行くかも」なんて感じです。面白いですね。
そしてサビのメロディーですが、思い出すのは亜美さんがNHKテレビの「ベストサウンドⅡ」に講師として出演したときの話。あの時は「Vitamin」という曲を例に挙げてたのですが、「メロディーラインが上がりそうで上がらない、抑えて抑えて抑えて最後に絶頂に達する」という事でした。(「憎々しげなフェイス」からの部分です)
今回のサビのメロディーも、ぐっと抑えた繰り返してのあと最後に「待っていて~ね~」と来るわけですので、同様の手法と思われます。この辺り知ってる人はニンマリしてしまったかも。(しない?) とにかく、聞いているだけで元気になる曲です。
2曲目の「Magical Way」は旅番組のテーマ。そう思って聞くと詞の方はコテコテですが、曲としてはとにかく出だしのメロディーと歌い方が最高です。実際の番組内ではエンディングテーマとして使用されてますが、かすかにしか聞こえないので本当に残念。ちゃんと聞けば味のあるいい曲なんですが。これも結構気に入ってます。
3曲目の「Guardian Star」は、アニメ「エンジェルハート」の挿入歌で英語詞の曲。前2曲とはガラッと変わってスリリングな雰囲気の曲。「Foggy Night」とか「Just In Time」に通じるものがあるといえば、わかる人はわかるでしょう。アニメは一回見ただけなのでよくわかりませんが、サスペンス映画の曲という感じ。
サウンド的には、振り絞るようなボーカルと粘着質のギターも最高ですが、なんといってもベースが無茶苦茶かっこいいです。あとはドラムが不思議な感じで、16を刻んでるのがハイハットかと思えばこれはスネアでしょうか? 要所でスタタンと決めるのも聞かせどころでしょう。そして、キーとなるソロを担うのがアコースティックピアノというところが意表を突いてます。
ただ、歌詞が英語なのが残念。私の場合、亜美さんの曲で英語詞と日本語詞の両方あるものは、全部日本語詞の方が好きです。(「ピーチパラダイス」とか「Endress Dream」と「テンダーライト」とか。) なので、アルバムに収録されるときは是非日本語で、と望みます。日本語詞を先にレコーディングしたそうで、そちらはまだ公開されてないので日本語バージョンになるのでは?と期待してますが。
で、ここでカミングアウトしてしまうと、昨年発売されたミニアルバムの「おもてなし。」は、2曲目が「おっ!」と思ったくらいで、全体的にピンとこなかったんですのよ。ですが、今回のは3曲とも強烈に気に入ってます。来年2月発売のアルバムは相当期待できそう。それまではこの3曲を聞いてアルバムを待つとして、皆さんはまず夜ドラの「どんまい!」を見て「待っていてね」を聞いてみて下さい。私は、ドラマ自体は先週から見てるのですが、結構面白いです。主役の女の子も可愛いですけど、脇役の人達が面白いので。途中から見てもわかるようなストーリーですから、今晩からでも…ってもう間に合わないわ。