平成を振り返るという企画が結構あります。特に音楽で平成を振り返るというのが多いですが、昭和から平成に元号が変わるときはこういう雰囲気ではなかったと記憶してます。何しろ今回のようにいつから新元号になるというのがあらかじめ決まってなかったので。
平成の曲っても30年の間にはいろいろあるし、ヒット曲集めても大体面白い企画が無いので、それなら自分で自分が楽しめることを考えようと、尾崎亜美さんの平成になってからの作品を振り返ってみました。
アルバムで言うと、昭和最後の作品が昭和63年12月7日発売の「Dinner's Ready」ですが、その丁度1ヶ月後の1月7日で昭和が終わります。なので、平成元年時点での最新アルバムというと、この「Dinner's Ready」ということになります。これはタイトルの通り、テーマが食にまつわるコンセプトアルバムで、ファン仲間では「凄く完成度高い」と評価する人がいましたが、実は私はあまり…。ちょっと大人しい印象があったので…。(当然意見には個人差があります。)
実はこの後亜美さんは休業状態に入ってしまい、平成元年、平成2年はアルバムの発表がありませんでした。とはいえ、実は平成元年(1989年)の12月に覆面アーティスト「桃姫」という名義で「桃源郷からコンニチハ」というシングルを出してます。これはサントリーピーチワインのCMソングでした。初めて聞いたのはFMラジオでしたが、「桃姫」とはいえ声を聞いたらすぐわかったのでそのままCDショップに直行。今もシングルCM持ってます。1年もニューアルバムが出ず、その時は禁断症状が出てたので歌声を聞いたときは凄く嬉しかったのを昨日のように覚えています。これは曲もアレンジも弾けてて大好きな曲です。ちなみに、この時のCMで可愛い格好をして踊ってたのは南果歩さんだったと、つい2年ほど前に気づきました。今も某動画サイトにありますので、気になる方はチェックをどうぞ。
そして、平成2年8月にシングル「Endless Dream」を発売した後、本格的に活動を再開したのは平成3年3月発売のアルバム「Natural Agency」から。今回のタイトル画像はこのアルバムと、同時発売のシングルの「Southern Cross」です。これは海外録音ですが、楽曲もアレンジも亜美さんのヴォーカルも演奏もすべて充実してて、私としては大喜びで聞きました。このアルバム発売後には久々のコンサートも行われ、亜美さんとしては3作目のビデオ作品として発売もされました。私はLDで所有しておりますが、これは是非DVDで再発して欲しいと今でも思ってます。
実は亜美さんがお休みしてて寂しかったというわけではないのですが、個人的には平成2年に結婚しましたので、その頃から家での音楽の聞き方が変わったりしました。さらに平成4年には我が家に第一子が誕生し、そうなるとますます音楽の聞き方が変わってしまい、CDを買っては車で聞くことが中心になったのでした。
またまた個人的な話としては、地方にいてコンサートに行く機会がまったく無かったのが、平成12年に埼玉に引っ越してきて以来リアルな追っかけになりました。関東圏のコンサートやイベントには本当にあちこち出かけ、おかげさまでそれ以来楽しく過ごさせていただいております。そういえば、Webサイト「尾崎亜美研究室」を開設したのも平成12年でした。
ということで「Natural Agency」以降の主なアルバムとしては
平成4年「POINTS-3」 セルフカバー「POINTS」シリーズの第三弾
平成5年「月の魔法」
平成6年「TOPAZ」 CMソング「Amaranth」、人形劇「平家物語」のテーマ「VOICE」収録
平成9年「WI2SH」 この頃にベーシスト小原礼さんと結婚
平成9年「SPECIAL」 初のアカペラアルバム
平成10年「Arrows In My Eyes」
平成13年「Amii-Phonic」 デビュー25年記念アルバムでゲスト多数
平成14年「PIA NOIR」 ピアノ弾き語りによるセルフカバー集
平成16年「おもてなし。」 5曲入りのミニアルバム
平成18年「三重マル」 デビュー30周年記念アルバム
平成21年「ReBORN」 セルフカバー集
平成24年「soup」 デビュー35年記念アルバム
平成28年「S-mile 40th Amii-versary」 デビュー40周年記念アルバム
平成30年「Life Begins at 60」 還暦記念での様々なゲストとのデュエット中心
など。実際にはこれ以外に数々のベストアルバムが発売され、平成21年からオフィシャルサイト開設、ご本人によるブログもスタートし、配偶者の小原礼さんとともにMCを努めたBSの音楽番組「MUSICA~音のおもてなし~」も開始されました。(約3年間の放送) この年には初期の東芝EMI時代の作品がすべて紙ジャケで再発され、シングルバージョンやアルバム未収録だったB面曲などがボーナストラックとして収録されたため、ファンとしては本当に嬉しく、なおかつ財布には厳しい(?)年となりました。
さらに平成25年には、廃盤だったポニーキャニオン時代のアルバムもすべて紙ジャケで再発され、この時点ですべてのアルバムがCDの新品で入手できるようになったのでした。長年そういう状況を望んでいた者としては本当に嬉しい日々だったことを記憶しています。財布には厳しかったけど…。(まだ言うか)
それ以外にも亜美さんはいろんなアーティストに曲を提供し、毎年コンサートもやって、時にはゲストも招いた豪華なステージも展開し、八面六臂の活躍を続けています。
亜美さんはブログ開設以来ほとんど毎日書き込みを続け、今年からはTwitterまで始めてるので、「気がつけばそこに尾崎亜美がいる」という状況になってます。尾崎亜美研究室を始めた頃はまだまだ情報が少なくて、なんとか盛り上げようと思ってたのですが、今の状況は夢のようなものかもしれませんね。こうやって考えると、私の周りの平成は本当に充実してました。とにかく好きなアーティストが活動を続けていて、新作も聞けてステージでも見られるというのがファン冥利につきるのです。まぁこれは令和になっても続きますわね。フッフッフ。
…あ、桃姫バンドの話を書き忘れたような…。まぁそこはそれで…。あとはアルバムに関しての誤記等があれば存分に指摘してやって下さい。今日思いついて書いた記事なので。