「安野光雅のポスター」

今日も雨が降っていましたが　暖かでしたね。
明日の雪予報は　みぞれに変わりましたが
水曜が雪予報・・・＾＾；

さて　「安野光雅のポスター」を読みました。

	安野光雅のポスター―本と芝居のポスター (安野光雅の本 10)
	安野 光雅
	岩崎書店

副題が手書きで
「安野光雅の本と芝居のポスター」
となっている。

実際、本や本に関するポスターと　
井上ひさしさんがやっておられる劇団「こまつ座」のポスターがほとんどを占めます。

安野光雅といえば　ヨーロッパの風景画を連想します。
緻密でいて　シンプルで優しいライン。
そして　何故だか　温かい気持ちになるふんわりした色遣い。

そう思って本書を手に取ると　表紙に4コマ漫画が・・・
安野光雅プレゼンツの4コマ漫画。
でも　間違いなく　あの安野光雅の絵と色遣い。

そして　画集（ですよね？）を開くと　
ポスターという特化された目的のために描かれたものではあるものの
見事な作品群です。

そして　意外に和物も描かれるんだなあと。
時代風の絵も　役者風の絵も。
そもそも　安野光雅さんが　こんな大きな人物画を描かれることを知らなかった。

そんな作品の一つ　「パズル」というお芝居用に描かれたポスター。
結局　お芝居そのものが中止になり　お蔵入りになったらしいですが・・・

この緻密な絵を見た後で　安野光雅さん自身が語る
この絵に行きつくまでの　葛藤（と呼んでいいのだと思う）のくりかえし。

3ページの絵と文ですが　創作の苦しみとひらめきを垣間見ることができます。

安野光雅の絵が好きだと言う方はもちろん
そうでもないけど・・・という方も一読の価値があります。

いがぐりおは　安野光雅の絵を見たことある？
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