今日も群馬は曇りがちながら晴れ。
外は暑そうです。
朝活9日目。
雲が多いほうが
この時期 散歩はしやすいですね。
さて 伊吹有喜の「雲を紡ぐ」を読みました。
山崎美緒は 高校に行けなくなって1か月が経つ。
ゴールデンウィークを過ぎたら 学校へ行けなくなってしまった。
学校教師の母と同じく学校教師だった祖母に
毎日のように責められている気がしている。
電機メーカー勤務の父は 毎日帰りが遅く
たまに会っても ほとんど話をしない。
実は 半年以上も前から
美緒は学校でいじめに遭っていた。
幼いころから身についてしまった美緒の笑い声が可笑しいといい
アビーという妙なあだ名をつけられていた。
そんなある日 大事にしていた羊毛のショールを母に捨てられたと思い
美緒は 家出をする。
羊毛のショールは
今は 疎遠になっている父方の祖父母が
手作りして送ってくれたものである。
祖父母がその赤いショールにくるまれている赤ちゃんの美緒を
愛おしそうに抱いている写真が残っている。
だからショールにくるまっているとき 美緒は
誰かが自分を愛してくれた記憶につつまれるような気分になれるのだ。
しかし 母はそんな大事なショールを
「赤ちゃん返り」として捨ててしまった。
美緒は 家を出て
ずっと疎遠になっている父方の祖父の住む岩手へと向かう。
祖父の工芸館に赴くと
祖父は最初は驚いていたが
詳しい事情は聞かずに
美緒を受け入れてくれた。
そこで 美緒は 祖父やそのまわりの人々から
糸を洗い 染色し 紡ぎ 織る。
そういう作業を教わることになる。
美緒は ものを作っていく過程で
言葉は少ないが朴訥な祖父や 遠慮なくものをいう周りの人から
少しずつ人と接する方法を思い出していくが・・・
初めての作家さんではないなと思っていたのですが
以前感想をこちらでご紹介した「四十九日のレシピ」を書いた方でした。
なんというか 丁寧に家族の気持ち描写を書かれる方です。
いろいろなことが積み重なって バラバラになってしまう家族。
でも お互いを思いあっていないわけではない。
言葉が足りなかったり 出した言葉でかえって相手を傷つけてしまったり。
家族であるからこそ 「言わなくても分かってよ」とお互いに思い
「どうしてわかってくれないのか」と傷つく。
岩手の美しい田舎で
祖父や祖父を支える人たちと過ごしながら
美緒が変わっていく姿。
ずっと膝をかかえ顔をうつむいて暮らしていたのが
行きつ戻りつしながら 少しずつ顔をあげ前を向いて歩きだす。
糸を紡ぐ ではなく 雲を紡ぐ。
いいですね。
ふわふわもふもふの雲みたいな糸の群れに
私もダイブしてみたいなあ。
この方の作品は 読後に心が温かくなる。
家族を大切にしようと前向きに思える。
お勧めです。
今朝の空。With 鉄塔。
外は暑そうです。
朝活9日目。
雲が多いほうが
この時期 散歩はしやすいですね。
さて 伊吹有喜の「雲を紡ぐ」を読みました。
山崎美緒は 高校に行けなくなって1か月が経つ。
ゴールデンウィークを過ぎたら 学校へ行けなくなってしまった。
学校教師の母と同じく学校教師だった祖母に
毎日のように責められている気がしている。
電機メーカー勤務の父は 毎日帰りが遅く
たまに会っても ほとんど話をしない。
実は 半年以上も前から
美緒は学校でいじめに遭っていた。
幼いころから身についてしまった美緒の笑い声が可笑しいといい
アビーという妙なあだ名をつけられていた。
そんなある日 大事にしていた羊毛のショールを母に捨てられたと思い
美緒は 家出をする。
羊毛のショールは
今は 疎遠になっている父方の祖父母が
手作りして送ってくれたものである。
祖父母がその赤いショールにくるまれている赤ちゃんの美緒を
愛おしそうに抱いている写真が残っている。
だからショールにくるまっているとき 美緒は
誰かが自分を愛してくれた記憶につつまれるような気分になれるのだ。
しかし 母はそんな大事なショールを
「赤ちゃん返り」として捨ててしまった。
美緒は 家を出て
ずっと疎遠になっている父方の祖父の住む岩手へと向かう。
祖父の工芸館に赴くと
祖父は最初は驚いていたが
詳しい事情は聞かずに
美緒を受け入れてくれた。
そこで 美緒は 祖父やそのまわりの人々から
糸を洗い 染色し 紡ぎ 織る。
そういう作業を教わることになる。
美緒は ものを作っていく過程で
言葉は少ないが朴訥な祖父や 遠慮なくものをいう周りの人から
少しずつ人と接する方法を思い出していくが・・・
初めての作家さんではないなと思っていたのですが
以前感想をこちらでご紹介した「四十九日のレシピ」を書いた方でした。
なんというか 丁寧に家族の気持ち描写を書かれる方です。
いろいろなことが積み重なって バラバラになってしまう家族。
でも お互いを思いあっていないわけではない。
言葉が足りなかったり 出した言葉でかえって相手を傷つけてしまったり。
家族であるからこそ 「言わなくても分かってよ」とお互いに思い
「どうしてわかってくれないのか」と傷つく。
岩手の美しい田舎で
祖父や祖父を支える人たちと過ごしながら
美緒が変わっていく姿。
ずっと膝をかかえ顔をうつむいて暮らしていたのが
行きつ戻りつしながら 少しずつ顔をあげ前を向いて歩きだす。
糸を紡ぐ ではなく 雲を紡ぐ。
いいですね。
ふわふわもふもふの雲みたいな糸の群れに
私もダイブしてみたいなあ。
この方の作品は 読後に心が温かくなる。
家族を大切にしようと前向きに思える。
お勧めです。
今朝の空。With 鉄塔。
よくわかりました。
主人公がいじめにあって、辛い日々だったでしう。岩手で、少しずつ前向きに、、、、、。
応援したくなりました。
猛暑の日々ですが、空に浮かぶ雲は、秋の気配を感じます。
まんじゅうさん、夏休み中の朝活、気を付けてくださいね。
ありがとうございます😊
おすすめなので機会がありましたらご一読下さい。
本当に暑い日々ですが、秋の雲ですよね。。
はい。無理せず適度にがんばります。
実は近々健康診断を受けるので、脂肪肝警報にメスが入っているのかいないのかが判明します。
少々怖いです。💦