まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「営繕かるかや怪異譚」小野不由美

2015-03-03 06:29:55 | 読書のすすめ
昨日はなんだかくしゃみが連発していました。
花粉が・・飛んでいるんでしょうか。

さて 小野不由美の「営繕かるかや怪異譚」を読みました。

営繕かるかや怪異譚
小野 不由美
KADOKAWA/角川書店


待ちましたよ。図書館の予約の列に並んで・・・
とはいえ3ヶ月弱なので 待ったうちに入りません。

「営繕かるかや」の尾端が登場し 家を修繕することで怪異を解決する短編六編。
奥庭より
屋根裏に
雨の鈴
異形の人
潮満ちの井戸
檻の外

それぞれに普通の家にありそうな話なので 怪異が進んでいる間はどうしうもなく怖い。
しかし それが尾端の提案と修繕によって すっと解決するので
いつまでも引きずる怖さではない。

たまに怖い話だと 足をどっぷり泥沼に突っ込んだまま話が終わることがあるが
この話は すっと突っ込んでいた足を 取り出せる感じ。

例えば祠とか 屋根裏に知らず知らず置いてあったモノとか
改築の際に 勝手になかったことにしてはなりません。
そこに それがある意味があったわけだから・・・・

隣家を取り壊したときも 祠だけは 移動して別の場所に収まっていたなあ。

祠とか塚とかは そこにある理由があるわけだから・・・

神様も怪異もいつのまにか相手にしなくなってしまっている私たち。
畏れを知らなくてはならないと思います。

最後の話は 可哀そうで 解決した時 涙が出ました。

是非ご一読を。

いがぐりおは 幽霊屋敷行ったことある?
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