まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「新世界より」貴志祐介

2012-08-23 21:27:30 | 読書のすすめ
今日もまた 暑かったですね。
館林37.5℃で 全国第一位。
どうして 暑くなりだすと 沖縄とか九州とか暑そうな地域を 平気で越える気温をたたき出すんでしょうね。
来週もずっと暑い模様。
せめて 朝晩少し涼しくなってくれないかしら。

さて 貴志祐介の「新世界より」を読みました。

新世界より 上
貴志 祐介
講談社


新世界より 下
貴志 祐介
講談社


時は未来。
文明は衰退し 人口も極端に少なくなった世界。
人々は人と争うことのない平和を享受していた。
人間はほぼ全員 幼いころから訓練を積み 『呪力』と呼ばれる超能力の一種を使うことができる。
主人公渡辺早季が住む神栖66町は 豊かな自然に恵まれた周囲五十キロメートルほどの地域に点在する七つの郷からなっている。
外界と町を隔てるのは 『八丁標(はっちょうじめ)』と呼ばれる たくさんの紙垂が下がった注連縄である。
子供たちは けっして『八丁標』の外に出ないように かたく言いつけられている。
子供が一人で外に出ると 化けネズミや猫騙しや風船のような化け物に出逢ってしまうからである。 
極めつけの化け物は 悪鬼 業魔と呼ばれるものたちである。

好奇心旺盛な早季たちが 子供たちだけの夏季キャンプで 『八丁標』を越えた時・・・




大きい本では 分厚い上下2冊。
文庫本は 上中下の3冊になっていますね。
「よっ 分厚いね!」と掛け声をかけたくなる厚さですが
これは・・・・・・・・・面白い。

ジャンルは あえて分類するならSFですね。
主人公の手記からはじまる物語。
はじめは やや怪談っぽく 謎めいた世界観に引き込まれます。
あとは物語の帰着先が 気になって ぐいぐい読まされます。

同じ作者の「悪の教典」は 後半のほとんどをしめる殺戮シーンや終わりかたが いまひとつ納得できなかったのですが これは 生徒に勧めます。

面白いくて読みやすいので 是非手に取ってほしい。
そして 分厚さを乗り越えて 読み切ってほしい。
そして いろんなことを感じ 考えてみてほしいです。 

人間の本質は 善なのか悪なのか
古今東西 あらゆる哲学者が 考え抜いて答えの出せない問い。
この本でも その答えは 出されていませんが
問題提起と 一つの道が示されていると思います。

お勧めです。
もちろん 大人の方も是非ご一読ください。

いがぐりおは 根っから善人って感じ?^^;
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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