アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

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ライラシリーズ第2巻 2巻が一番面白かった

2010-08-05 12:56:27 | ファンタジー
「神秘の短剣」 ライラシリーズ第2巻 他世界往還ものとして秀逸


「神秘の短剣」 (ライラの冒険シリーズ 2) フィリップ・ブルマン著 大久保 寛(訳) 新潮社 2000年発行

ライラとは別世界、その別世界はどうも我々の世界のように思えるが
そこから逃げてきたウィルとともに冒険は続く第2巻

 先に書いたように(随分以前に書いたものですが)ナルニア国物語の「魔術師の甥」を思わせる、他世界往還もので、別の国への扉(だいたいはほんとに扉だったりしますけれども)の開け方がなかなか気に入っている。別世界に空いた「窓」(切り開いた穴?)の雰囲気が良い。
 ライラもウィルも自らを取り巻く世界の不思議の謎を解くため、そして父を探しての冒険になるのだが、ウィルの暗さが意外と気に入っていたりもする。
 3巻(上、中、下)の中でこの巻が一番面白かった。3巻は敵味方ともに戦う意味が不明確・・戦うために戦い続ける混沌を描き切っていない。それぞれの言い分に、いずれも共感できない未消化さがあり今一つ感情移入できず上滑りになっていく。
 各巻を紹介するつもりが、あっち、こっちに話が行くのは、ウィルが開けた他世界への入り口のせい?


この巻は面白い、この巻だけでも読んでみたら

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