甲斐駒ヶ岳の前衛の山・日向山(1660m)と日野春アルプ美術館
日野春美術館が11月末で閉館の情報を得て、その前に再訪しなければと山行計画を練った。山の文芸誌『アルプ』ゆかりの山の絵の美術館として有名で、老生も過去三度訪問していて館長の鈴木さんと坂本直行さんやアルプの本についての話題で盛り上がった記憶があります。今回の我々メンバー6人中4人は今回で複数回となり入館料は無料にしましょう、残る2人で¥1,000と大負けしてくれました。
日向山はテレビで甲斐駒ヶ岳・前衛峰として紹介されていて最近知名度はアップしています。老生は2010年甲斐駒ヶ岳~鋸岳アドベンチャーコースを歩いた前年の2009年11月に前衛峰の鞍掛山に、甲斐駒から鋸岳稜線の荒々しい岩稜に魅入られ、帰路は日向山経由で下山していました。
・日時;2023年11月19日(日)快晴
・メンバー:山田、伊藤、小川、森内、高橋、山田
・行程:君津IC6:00=談合坂SA=須玉IC9:00=道の駅・白州9:15=矢立石9:35/9
45…日向山三角点11:45…日向山山頂11:55/12:30…矢立石13:55=日野春アルプ美術館14:30~15:30=尾白の湯15:45~17:30=須玉IC17:45=君津IC22:00
・行動時間:4時間10分
南アルプス 道の駅から甲斐駒を 登山中から富士山を
・記録:昨日は台風並みの強風が荒れ狂っていたが、今朝は風も治まって東の空は紅色に染まって、雪に覆われた富士山もくっきりと確かめられて日本の夜明けの中を心配した渋滞もなく快調な滑り出しです。
奥多摩の大岳山・西丹沢の尾根・大室山・扇山・百蔵山・高川山等々の山並みを愛でながら笹子トンネルを抜けるとツインピーク笊が岳に甲斐駒・北岳・間の岳・農鳥岳に荒川岳・赤石岳等々の南アルプスの主峰達が白銀を光輝かせて歓迎してくれてます。右に目を転じると10月に歩いた金峰山に茅が岳・八ヶ岳と大忙しです。
ドライバーの勉ちゃんは目をそらす訳にはいかなく運転に集中してくれてます。
白洲道の駅からは真正面に大迫力で迫る甲斐駒ヶ岳を眺め、尾白川林道の曲がりくねった隘路を矢立石の終点に着くと駐車余地はなくかろうじて1台分のスペースを見つけての駐車です。日曜日だからでしょうか人気の山です。下山してきた登山者から「頂上は強風でしたよ、気を付けて」のアドバイスを受けて予定通りの時刻で出発します。
カラマツの黄葉は終わっているものの赤・黄の落葉樹の紅葉の中を高度を上げていくと、「黒戸尾根を登らずして甲斐駒を登ったと言うなかれ」の格言?の黒戸尾根が左手に競り上がって何十年前に歩いた記憶が蘇り、その奥に鳳凰三山の地藏岳のオベリスクにテカテカの雪肌を見せる富士山を眺めながら、後ろには八ヶ岳が落葉した樹幹から覗きます。
我々はいつものペースなので後続からは抜かれ、その中に駐車場であった中国人グループの若者達からも置いて行かれるが同年配グループとは抜きつ抜かれつ傾斜は緩いが単調すぎて結構疲れます。
山頂からの甲斐駒 今日のメンバー 八ヶ岳遠望 赤岳をアップ
三角点を踏んで山頂に。期待以上の大展望が広がっています。雪を付け威風堂々とした甲斐駒・鋸岳への稜線・その手前は鞍掛山・苦しい登りだった雨乞岳に北には霧ヶ峰・蓼科山から北横岳・西天狗岳に西岳・阿弥陀岳・編笠山・権現岳・その上とんがった赤岳に小川山・瑞牆山・金峰山等々と飽きることない眺望が繰り広げられていて山頂を去るのに心悲しくもなりますが下山後の予定もあって下山の途につきます。
矢立石の駐車場はかなり空いていて日野春美術館に。坂本直行さんコーナーや中村好至恵さん水彩画を観賞して、土産に彼女の卓上カレンダーを求めてオーナーと記念写真を撮って尾白の湯に戻る途中からは再び富士山に甲斐駒ヶ岳を車窓から眺められる幸せが得られました。
美術館館長と 逆光の甲斐駒日向山
尾白の湯は尾白川河岸の地下深くから湧き出る超高濃度の温泉。石英(花崗岩)の地層で濾過された湯はミネラルを豊富に含み、疲労回復や温熱効果が期待できますとのことで今日の山行の疲れも癒してくれたような気がし、ドライバーさんには申し訳ないですが生ビールが更に癒してくれました。
帰路の高速は須玉から韮崎間が工事で大渋滞、その後順調かと思ったら大月から自然大渋滞となり今日中に帰りつくかなーと思っていたが、小仏トンネルを過ぎると渋滞が解消されて石川PAでトイレ休憩、アジアプロ野球チャンピオンシップで日本が韓国に勝利したのを聞きながら無事帰君することが出来ました。
日向山はいい山でした。