ColFiore*~ Colorful, Flowery, Aromatic Life お花と香りのある暮らし

Flower & Aromalife coodinator、Jazz singer きぬこが綴るハッピー生活☆

おばあちゃんの旅立ち

2011-02-23 23:04:31 | その他
2月5日、おばあちゃんが最後の日を迎えました。


親族の死を迎えるのは、これが初めてではないけど、一つだけ、
初めてだったこと・・・


死に目にあったということ。。



今年のお正月に病院へ行った時は、春が来たら桜をみようと
声をかけて、お花の写真を見せると目を見開いて見ていたおばあちゃん。。。


あまり長くはないかもしれない・・・

そんなことを思いながらも、まさかこんな早くその時がやってくるとは。。



「今夜がやまかもしれない・・・」そんな連絡を受けて
翌日、予定していたことをキャンセルして病院に向かいました。



「おばあちゃんの最後に、私は何ができるだろう」



お花屋さんへ向かう。


「あった!! 桜だ!!!」


2月なので、まだ出始めたばかりの桜。 花も一つ二つ、後はまだつぼみだ。。


たくさんの、春のお花を見せてあげたい



ピンクのスイートピーも加える。。


病院へ向かう途中にも、またお花屋さんが・・


こちらは今満開の梅が。。


家の庭には毎年梅が満開になる。 それを思い出してくれるかもしれない。


桜と、スイートピーと、梅を抱えて急ぐ。



約一カ月ぶりに会ったおばあちゃんは、別人のような姿になっていて、
ほとんど意識はないようだった。


全身の、最後の力を振り絞るような呼吸


目ではもう見えていないかもしれない、でもこの世に最後に映るものが、
美しいものであって欲しい!


おばあちゃんの好きなものであってほしい!





おばあちゃんは、私の手の中で、ゆっくりと、
その命の炎を消しました


手や体は温かいのに、呼吸がとまり、やがて心臓の鼓動も
止まり・・・


情けないほど、何もできず、見送ることしが出来ない自分の無力さ


初めて、繋いでいる私の手と、おばあちゃんの手が、ゆっくりと
こちらの世界と、離れていく瞬間を体験しました


「死」の瞬間を目の当たりにした私は、大きなショックを受けて、
その後は抜け殻のようになっていました


全身のエネルギーを使いきったかのように疲れてしまって・・・




でも、死や、終わりは、

何かの始まり。ということ。


死の瞬間は、”生”なのだ



おばあちゃんは、この体を抜け出して光になり、
また生きる。


だから、永遠のお別れでもなく、生きる姿や世界が変わっただけなのだ。



この世で見たたくさんの美しいものをぜひ思い出にして下さい。


次の世界でも、たくさんの美しいものに、囲まれていますように・・・



おばあちゃん、ありがとう!!