buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

らっきょう事件

2009年05月04日 | おもちゃ箱
昨日は研修の最終日でした
60名を越える受講生、緊張の最終確認テストの日です
私は50代の企業の人事、総務、開発などの男性4名と
商社の総合職の30代女性のグループになりました。

今回の連続した研修を通して、いっぱい感じたことがありました

たとえば
学校にいると、見えているようで、見えないことが多い、、
常に情報のアンテナを立てていないと、社会の出来事をきちんと把握できているのか、心配です
(私自身の問題ですが、、、)
今回は毎回の演習で、他の分野のビジネスマンたちとがっつり話し合い、グループワークを
通して、価値観や意見を交換しました。
だからよけいに、自分の足りないところ、というのを感じたのかもしれません

さて、、、話は変わって

昨日の研修が始まる前、一昨日、同じグループだった女性の方から
「これ、私が作ったんです、どうぞ召し上がって」と
「らっきょう」をいただきました
突然「らっきょう」を出されて、少々びっくりしたのですが
「らっきょう」はけっこう好きだったので、その場では喜んでいただきました

ところが、ところがです!
袋に何重にも包んであったにもかかわらず、らっきょうは研修の間中、強烈なにおいを発散し続けました

私のお弁当のサンドイッチも、化粧品も、カーディガンも、すべてに「らっきょう」のにおいがつきました。
帰りに、一緒に学んだ方々から『夕食を』と誘われましたが、
らっきょうを持っての夕食は何だか、申し訳ない気がして、、、お断りしました

その後、ゆりかもめに乗って、新橋で買い物をしましたが
においは相変わらず周囲の見ず知らずの人たちにも影響を与えていたようす。
そのにおいのもとはどこだ!?というように、きょろきょろ見回す人もいて
ちょっと冷や汗ものでした

結局、買い物をさっさとすませ帰宅

家に帰って、すぐにらっきょうの味見をしました。
これがまたピリ辛で本当においしいのです
見事な自家製のらっきょうです。
一口食べてしまえば、においはあまり気にならなくなります

でも冷蔵庫にらっきょうを入れたら、きっと冷蔵庫中が『らっきょう圏内』になってしまうだろうな~と思い
ご近所と父の家におすそわけすることにしました。
残ったらっきょうは全て私と長男(夫と次男はらっきょうは×)お腹の中に入れてしまいました

たかが「らっきょう」のことなのですが、
それにかなり左右された一日でした~!







好きで好きでたまらない~ボクの音楽武者修行

2009年05月04日 | 本・映画・音楽・美術のページ
好きで好きでたまらない、、、

昨年、『あの日本語で、、、』というレベルでNテンドーの社長面接までこぎつけた台湾人のAさん
カナダの大学卒、その後、日本語学校をへて、私たちの科に入ってきました。
Aさん、もう、大の大の『仮面ライダー』おたくなのです。
とにかく詳しい! Nテンドー大好き人間です。
残念ながら、最後の面接で落ちてしまいましたが、3000人の中から選ばれた15名に残りました

友人のB商社の友人から、学生の進路指導についてアドバイスをもらいました
「たとえば、ソニーが好きです』くらいの理由で、その会社を志望してはいけない、
そこが好きで好きで、ある製品の細部まで説明でき、相手がその製品を買いたいって思うくらいまで
マニアックにならないと、、、、

指揮者の小澤征爾氏の「ボクの音楽武者修行」を読みました。
昭和10年に生まれた小澤氏が27歳の時に書いた本なのですが、とってもエキサイティングで元気が出る本です。
音大を出て、指揮者になりたい、と単身貨物船に乗り込みヨーロッパへ渡るのですが、
具体的な計画をたてているわけではなく、ヨーロッパに着くと日の丸付きのスクーターに乗って、
行き当たりばったり、若さとアイデア、工夫で武者修行に出て行きます。

スクーターの旅を続けている間にブザンソン指揮者コンクールに参加、いきなり1等賞をとります。
その後いくつものコンクールに参加し優秀な成績を収め、果ては当時の名だたる指揮者
ミュンシュ、バーンスタイン、カラヤンの指導を受け
(弟子にしてください、と押し掛け)ニューヨークフィルの副指揮者になって帰国するまでの3年間が
この本には書かれています

世界の小澤のサクセスストーリーと言えば、確かにそうなのですが
小沢征爾氏の『音楽が好きで好きでたまらない』という気持ちが熱く伝わってきます
様々な国を訪れ、その国の歴史や文化に触れ、音楽とその国の人々のつながりを若い目で分析し
どんどん成長して行く小澤氏の姿勢って、すごいな、って思うのです、

「ふりかえってみると、そのさきどうなるかという見通しがなく、その場その場でふりかかってきたことを、
精一杯やって、自分にできるかぎりのいい音楽をすることによって、いろんなことがなんとか運んできた。
これからあと5年先、10年先にどうなっているかということは予測がつかないけれど
ただ願っていることはいい音楽を精一杯作りたいということだけだ」

ということばで小澤氏は本を締めくくっています

何かを発見し、喜んだり感動したりしながら、その瞬間、その時を大切にしていくことが
自分の将来の道を開く、ということをさわやかに教えてくれる本だと思います

『好きで好きでたまらない、、、』そんなこと、自分にはあるのでしょうか。
歳をとるにつれて、現実に押され、夢や希望が小さくなってしまうのかな~、、、、


写真
ボクの音楽武者修行 小沢征爾著 新潮文庫


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