1999年12月23日、仙台スタジアムでの天皇杯準々決勝、清水戦について。
12月23日という日は、天皇杯、Jユースカップ、高円宮杯U-15と色々な思い出がある日だ。前年98年のこの日は、トップは仙台で鹿島と、ユースは磐田で市原と対戦だった。私は経済的理由から、どちらか勝つだろうと家にいたら、トップは本山のVゴールで敗れ、ユースも負け。相手の市原ユースに佐藤兄弟や阿部勇樹がいるのを知らなかったわけで、相手が強いとわかっていたらユースに行っていたと思う・・・。ということもあって、この年の12月23日は迷わず仙台遠征、ただし相変わらず遠征費が苦しかったので18きっぷで大垣夜行を使った。仙台13時キックオフはほとんど余分な時間はなくて、行き帰りとも必然的に同類の貧乏サポA君と一緒になった。好物の牛タンも駅弁買ってスタジアムで食べた。観光はもちろんなしで、当時の仙台の胸スポだった某商品の広告を地下鉄の駅で見つけて記念撮影しただけだった。
仙台スタジアムのピッチにはところどころ雪が残っていて、その残り方が不自然な感じなのでおそらく昨日あたり雪かきしたのだろう。ピッチチェックに出てきたユタカが寒いと言うのが聞こえてくるところが、さすが専スタの距離感だ。ユタカの後ろをカズが歩いていて、今はユタカに面倒見てもらってるようだ。これなら、前日の夕食で困ることもないだろう。
ゴール裏にいた子供たちが、久保はどこかと聞くからケガで来てないと答えたら、アレックス(後の三都主)見に行くと去って行ってしまった。仙台の子供たちが知ってるサンフレ選手は久保ぐらいだったのかもしれない。
サンフレはシーズン終盤からの3-6-1、久保がいなくて苦肉の策であったが、天皇杯はこれで勝ち進むことになる。メンバーを書いておこう。
FW 26高橋泰
MF 13古賀、15主税
MF 17服部、4桑原、38カズ、3沢田
DF 19上村、18ポポヴィッチ、6フォックス
GK 16下田
(SUB) GK1前川、DF23川島、MF21大久保誠、9山口敏、FW11森山泰
ゲームは中盤での桑原のハードワークとリベロに復帰したポポヴィッチの安定感で清水を完封、ユタカが右から決めた先制点と上村の追加点で2-0の勝利だった。カズは63分に川島と交代、守りに入る交代だった。当時のノートによると、決定的な仕事はなかったようだ。トムソン時代の清水戦といえば防戦一方でジリ貧になるゲームが多かったから、ホームでもあまり見たことがない快勝に驚いた記憶がある。私はトップチームを遠くで見るとあまり勝率がよくないので、この勝利は輝かしい思い出だ・・・。とにかく、これで2000年元日決勝まであと1勝、ミレニアムVという言葉も囁かれるようになり、そのピッチでカズを見たいという気持ちが強くなっていった。
(挨拶する藤本主税の背中に桑原が雪を入れている・・・)