阿武山(あぶさん)と栗本軒貞国の狂歌とサンフレ昔話

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by小林じゃ

ランダムにサンフレ昔話 その25 レッドカードとオウンゴール

2014-05-22 09:22:53 | サンフレ昔話

10年前の今日、2004年5月22日は、昼間にユースのプリンスリーグで森脇のレッドカードを見て、夜はビッグアーチで相手GKのオウンゴールがあった日。オウンゴールの方は目を離していてその瞬間を見ていないので、森脇の方を中心にふりかえってみたい。

 この日のプリンスリーグ作陽戦はみよし運動公園陸上競技場で11時キックオフ。少し早めに着いて三次ワイナリーでちょっとだけ試飲して、みやげ物を見てまわったら柏餅を売っていた。今夜は柏戦なので買っていこうかとも思ったが暑い一日になりそうなのでここはやめておく。スタジアムに移ってスタンバイしていたら稲田寮長が来て、今日は今年初めて3年生が全員そろうはずだったのに、タクトがケガして佐藤昭大が急遽呼ばれたという話をされる。春先から代表やトップへの帯同などで中々3年生がそろうことはなく、プリンスリーグもここまでは1年生平繁や2年生木原の活躍が目立っていた。スタメンはその平繁が不在で木原がサブに回っているが、この年のプリンスではベストに近い布陣。

 

FW 11くわしん、10前田俊、8田中祐

MF 7柏木

MF 6一誠、12福本

DF 13大屋、3槙野、4藤井大、14森脇

GK 21栗崎

(SUB) GK16金山、DF17中山修、22植野、5田中尚、MF23保手濱、2藤澤、FW20松田、9冨成、15木原

 

 ゲームはこちらが速いパス回しで主導権を握り、前半のシュートは13対0。しかし、前線の俊介とくわしんのコンビというものが無い上に、サイドが使えない。トップの影山コーチ(現岡山監督)が観戦していたが、「どうしても中へ中へと行っちゃう」と渋い顔だった。前半40分の先制点も福本のFKのこぼれを混戦の中で藤井大輔が押し込んだもので、ややストレスのたまる前半だった。

 事件は後半5分、笛が鳴ってから1秒以上の間があっただろうか、そのあと森脇がボコッと蹴ってしまった。これが遅延行為でこの試合2枚目のイエローとなり森脇は退場。1枚目は前半16分、激しいチャージでバチッと音がした。ユース年代では森脇のフィジカルは際立っていて、それゆえのカードのように思われた1枚目はちょっと気の毒だったかもしれない。2枚目は言い訳のしようがないけどね。というわけで、この日のイエロー2枚とも、音とともに記憶に残っている。

 これによって残りの40分は非常に厳しいゲームとなり、守備の時間が長くなって足がつる選手も出たけれどなんとか守りきって1-0で勝利。引き上げてくる選手は疲労感の中にも安堵の表情。

 そんな中で、この日決勝点を決めた藤井大輔が森脇に「なんであんな事したんか」って食ってかかる。確かに、2枚目の遅延はいただけない。そしたら森脇、

「ごめん許して~って(手を合わせて)頼んだけどダメだった」

って笑ってる。藤井もそれ以上言う気が失せたのか「二度とするな!」と言い残して去っていった。今年もEスタで交代後の味方ゴールでピッチに入ったのが2枚目というのがあったけれど、森脇がこういうカードをもらうのは性格であって二度とするなと言っても無理よね。それから、出場停止になった翌週のプリンスの日、森脇はトップチームのナビスコの試合に帯同して国立に行っている。17人目のプラスでベンチ入りはならなかったが、レッドカードのごほうび(?)でトップに帯同したユース選手を他に知らない。森脇の教育に関する苦情はこちらだけではなくて熊本の監督やってる人にも言っていただきたいものだ。いや、まわりが何を言おうと森脇は森脇なのだが・・・

 

  思い切りドカンと蹴って森脇は「失敗した~」と笑い飛ばせり

 

 そのあと仲間に三次駅まで送ってもらって、バスでビッグアーチへ。大塚経由のバスだと三次駅から1時間、ってことは安佐北区の我が家よりも三次駅に住んだ方がビッグアーチに近いということになる。ビッグアーチに高速道路以外の方法で行くのは簡単ではない。

 ナイトゲームの柏戦は、FW3人が田中俊也と双子という珍しい形。しかし、プロのDF陣を崩すにはパワー不足で小野監督の理論が空回りした印象だった。相手の柏も「方向性は悪くない」という幕が出ていてチーム状態は良くないようだ。それで序盤はあまり見せ場のない低調なゲームに見えた。そして、前半17分に問題のオウンゴールが出るわけだが、私は相手GKがキャッチしたところで水を飲んでいて見ていない。スタンドがざわっとどよめいて、スタジアムDJの「ゴール」の声が聞こえたが、何があったのかわからない。ハーフタイムに流れた前半ハイライト映像でやっと確認できた。GKがパスしようとした柏の選手にマークがついたため投げるのをやめようと思ったのがすっぽぬけて入ってしまった格好だった。私が仲間に聞いた印象では、あちらのゴールでもあったし私と同様に目を切っていた人も多くて3割ぐらいの人は見ていなかったようだ。ゲームは後半2点を追加して3-0で勝ったがこちらのシュートは7本、攻撃が機能したとは言えなくてあまり喜べる内容ではなかった。このオウンゴールも私にとっては音の記憶、三つの音の記憶が残っている10年前の5月22日ということになる。

 



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