わすれない

いつものように過ごす時間が、私には不自然で、どこかずれていて、違和感がある

冷たい雨が降るさむい土曜日、唯一無二の親友を見送った

ただひたすら寂しく虚しい時間が毎日訪れる

なんだかしょっちゅう泣いている

でもお腹がすく

食べているときや何かに集中していると、いっとき悲しみを忘れている

もっとできることはあったし、最後のメールは短くて言葉がたりなかったし、彼女の顔を見てありがとうを伝えていない

後悔ばかり浮かんでくるけれど、楽しかったこととか一緒に食べたご飯、彼女の笑った顔と声を思いだそう

いつも周りにあるしあわせに気づくこと
それは儚いものだから大切にすること


そう彼女が教えてくれた
きっと記憶は薄らいでいくけれど、出会えたこと、今まで教えてもらったことぜんぶを忘れたくない

だめだ、こうして気持ちの整理をしようと書いているけれど涙がどんどんざあざあこぼれてくる！

さびしいよう！




…と書いてから１ヶ月と少しの時間が流れ、沈丁花は香り、桜が咲きはじめた

美しい花や心踊るお芝居をみると、彼女に見せたいなあと顔がうかんできて泣けてくる


いつか私の命も果てる

またきっといつかどこかで会える

わたしほんとうに信じるよ