残念だけれど見送らなくちゃならない。
10年お世話になった隣のおじさんが今月で退職される。
隣に机をならべて8年、私が異動になってから2年のご縁。
ほんとうにほんとうにお世話になった。
飄々としてなんでもさらりと交わし、パパスのお洋服が好きで、映画と本にとても詳しく、ピエールマルコリーニのチョコを初めて食べたのは隣のおじさんからのプレゼントだった。
独特の風貌と物腰だから、若いころ、そして今もモテ続けるおじさんだとおもう。退職の挨拶が終わったあと、若い女子社員がなみだをうっすら浮かべていたのを見ちゃったもん。
常にドライな姿勢でみてないようで見ている。そこをときにはユーモアを用いて、たまに鋭くついてくる。よくどきりとさせられたものです。
あぁ、別れはなんど経験してもいやだなあ。
かわりの誰かでうめることなんかできないし、思い出は ずしりとおもいし、簡単に忘れることはできないし、 わたしは引きずるタイプだし、、
人としておじさんみたいになりたいとおもいながら見ていたところを、顔が見られなくなっても忘れることなく生きていきたいとおもう。