【テーマ】〈名誉殺人〉を問い直す―『ムスリム女性に救援は必要か?』を読む
【開催日時】1月19日(土)17:30~19:00
【開催場所】ブック&カフェ清学舎福島市上鳥渡字茨沢24-1
【課題図書】ライラ・アブー=ルゴド 著 『ムスリム女性に救援は必要か?』, 鳥山純子 (翻訳), 嶺崎寛子 (翻訳),2018年9月
【申し込み】
満員御礼となりましたので、申込受付を締め切らせていただきます。
【参加費】ドリンク代(各自)
【カフェマスター】渡部 純
【開催趣旨】
〈名誉殺人〉をご存知でしょうか?
ウィキペディアによれば「強姦を含む婚前・婚外交渉を「家族の名誉を汚す」ものと見なし、これを行った者を家族がその名誉を守るために私刑として殺害する風習のこと」です。
私たちの社会文化からすればとんでもない風習でしょう。
それでも、これも一つの文化として尊重すべきではないか。
いやいや、これは人道的に見ても文化相対主義で割り切れない普遍的な悪事だ。
さて、あなたはどう考える?
という、いかにも浅薄な倫理学が立てそうなこうした問い自体が、実は第三世界のムスリム女性を抑圧しているというのが本書の興味深い分析です。とりわけ、スアド『生きながら火に焼かれて』という名誉殺人の告白本の問題性についてふれられています。
それについて分析した、本書を読み解くことは単純な倫理主義に陥ることを回避する上でもとても有益です。
まずは、いきなり本書を手にするよりも、スアドの著書などから〈名誉殺人〉に対するあなた自身の考えをまず確認してみることをお勧めします。
参考までに、ご関心のある方はこちらのNHK・NEXT「“死の宣告”と闘う女性たち~名誉殺人の闇~」の動画をご覧下さい。
本書は購入しなくてもけっこうです。
必要な資料は当日こちらで配布し、簡単にマスターの方から簡単に内容を報告させていただきます。
イスラームや名誉殺人なんて身近にない私たちだからこそ、みんなでこの問題を考えてみましょう。
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