【テーマ】中村和恵「ヨウカイだもの」を読む
【参考テキスト】『ろうそくの炎がささやく言葉』(管啓次郎‣野崎歓編,勁草書房)
※当日、資料として配布させていただきます。
【開催日】2018年4月8日(日)13:00~16:00
【会 場】福島市中央学習センター・第一講義室(福島市松木町1-7)
【参加費】100~200円程度(会場費1000円・飲料代を参加者で割り勘にします)
【ファシリテーター】たけさん
【共 催】郡山対話の会&カフェロゴ
【開催趣旨】文:カフェロゴ・渡部 純
去る1月27日に中村和恵さんの詩「ワタナベさん」を読みながら、その詩を通じて様々な思いを語り合う会を開催しました。
当日は著者である中村和恵さんや『ろうそくの炎がささやく言葉』の編集者である関戸さんにも参加していただき、豊かな対話がなされました。
ところで、前回の対話でも少し話題に上がりましたが、同書にはもう一つの中村さんの作品として「ヨウカイだもの」という一篇の詩があります。
これもまた色々なことを想像させる刺激に満ちた内容です。
その一部を紹介しましょう。
ヨウカイだもの 中村和恵
イワユル文明社会の イワユル有能な人間に
おまえはグズの文句言い 人生のムダづかいといわれた
隣のおやじものたまう そんなこといっているとあんた、埋められちゃうよ
お酢につけるぞっていったひともいたけど ミツカンスでいいのかな
おまえはおれたちをだましているんだと考えの浅い年寄りが叫んだ日
手帳に書いた
今朝気がついたけれど、あたしはきっと
人間ではなくて ヨウカイなんだ
理解されないのはしかたがない
ヨウカイだもの
この世を歩いてみると実際、数多くのヨウカイがいる
ニンゲンになることはたいがい あきらめているらしい
それでも理解されることを期待して、よろこばれそうなことをしてしまう
あるいは悲しくなって、暴れてしまう
きみもヨウカイなら わかるよね
〔中略〕
あたしはヨウカイだから
みんなの気持ちはわからない
ニンゲンに聞いてよ
みなさんに聞いてくれ
わるくないな ねえ
ヨウカイになってからというもの
なかなか調子がいい
なんでみんなもっと
ヨウカイにならないんだろうね
〔中略〕
「ワタナベさん」の次は、「ヨウカイ」とは何者なのか?誰なのか?どんな存在なのか?
前回の対話の熱が冷めないうちに、郡山対話の会とのコラボ第2弾として開催を企画いたしました。
ファシリテーターは、前回の「ワタナベさん」の会で好評を博した「たけさん」です。
ゆったりその場に身をゆだねて、じっくり詩を味わいながら自分のことや家族のこと、友人のこと、学校・職場のこと、世の中の事などに思いを自由にめぐらして語らいましょう。
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