国立感染症研究所(NIID)発表のインフルエンザ流行レベルマップより
2023年第47週の定点当たり報告数は28.30(患者報告数139,914)となり、前週の定点当たり報告数21.66よりも増加した。都道府県別では北海道(51.90)、長野県(51.83)、佐賀県(49.67)、宮城県(43.78)、長崎県(43.67)、福岡県(41.44)、熊本県(39.23)、福島県(38.38)、鳥取県(38.17)、山形県(35.07)、大分県(34.76)、鹿児島県(34.24)、岩手県(33.97)、三重県(33.82)、群馬県(33.46)、宮崎県(32.50)、愛知県(32.23)、岡山県(31.35)、静岡県(30.96)、広島県(30.96)、栃木県(30.58)、新潟県(30.31)、石川県(30.27)、山梨県(29.98)、奈良県(28.73)の順となった。44都道府県では前週の報告数よりも増加し、3都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約95万人(95%信頼区間:88.4~101.7万人)となり、前週の推計値(約74.2万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約9.3万人、5~9歳が約23.1万人、10~14歳が約20.2万人、15~19歳が約9.6万人、20代が約6万人、30代が約8万人、40代が約8.8万人、50代が約4.7万人、60代が約2.9万人、70歳以上が約2.4万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約597.5万人となった。
前回のマップ
今回のマップ
着実に赤い部分が増えていますね。全国の推定感染者数も約74.2万人から約95万人に28%の増加です。
我が奈良県を見てみると全体では薄いピンク色ですが詳しく見てみると、北部が注意報の黄色、中部が警報の赤、南部は注意報レベルに至らない白です。
前週と比べると
南部の吉野地方、前回は注意報レベルだったのですね。今回は真っ白なのに
坂根医院のある中和地域は、警報が出続けています。坂根医院のこの期間のインフルエンザ新規陽性者数は前回(11月13日~19日)が42人、今回(11月20日~26日)が27人で、軽度減少しています。誤差範囲かもしれませんが。奈良県では少し減っているのかもしれませんね。
全国的には、インフルエンザ増えています。赤色になった地方の方は勿論、そうでない地方の方も人込みなどを出来るだけ避ける、アブナイ所ではマスクを着用するなど、用心してください。この先、今は落ち着いている新型コロナ感染も増えていくと思われます。モデルナの「新型コロナ・季節性インフルエンザ・RSウイルス リアルタイム流行・疫学情報 」を見ると、新型コロナ感染症は底を打って上昇傾向に転じたように見えます。
今後インフルエンザ、新型コロナの患者さんが一気に増えると、医療崩壊につながりかねません。ゆるゆると増えている今の状況は良い状態だと私は思っています。抗体を持たない人が多い状態でノーマスクなど感染制御をしないと、燎原の火、バックドラフト、フラッシュオーバー状態になってしまいます。ですから、現在の制御の利いた感染拡大は喜ばしい状態だと私は思っています。このまま、制御しながらある程度の感染を続ける。まるで制御棒でコントロールしながら核分裂を続けていく原子炉状態が続けばいいと思っています。
制御が効かなくなってメルトダウンすることが医療崩壊なのです。
みなさん、ご自身の感染を出来るだけ制御してください。それが日本国の医療崩壊回避に直結するのです。