命のカウントダウン2(健康余命719日)

以前のブログ「命のカウントダウン」にユーザーとしてアクセス不能。今しばし、こちらに引越します。以前のブログも見てね!

新型コロナ、人口当たりの感染率最悪に奈良県居座っています。

2024-04-26 21:04:16 | 新型コロナ
今日は金曜日なので、NIID(国立感染症研究所)からインフルエンザや新型コロナなどのデータ(4月15日~21日)が発表されました。新型コロナに関しては、NIIDのHPよりもNHKのHPの方が見やすいです。
全国的には2%減少しているのですが、奈良県や大阪府では少し増加してしまっています。

NIIDのデータをもとに、自治体別、人口当たりの感染率を発表してくれている札幌医大のHPを見ると・・・
奈良県は先週に引き続き全国最悪でございました!!
感染者の絶対数では、勿論、人口の多い東京が1位で、神奈川、兵庫、大阪、埼玉、愛知、千葉と続くのですが・・・・・・
問題はやはり人口当たりの感染率だと思います。それにしても、なぜ、奈良が最悪なのでしょうねぇ・・・・
奈良県の感染率を全国のものと比較してみると
ここ一年は常に全国平均を上回っていますね。奈良県民は感染したら検査を受ける率が全国より高いのだろうか??分からないですねぇ。

上の棒グラフが4月21日時点の自治体別の人口当たりの感染者数です。
以前の波の頂点に近い状態の時は、以下の様でした。



皆様も、札幌医大のHPで遊んで、面白いと思ったら札幌医大に寄付してあげてください。皆さまが使ってくれることが札幌医大への援助になると思います。使えるHPですよ。少しばかりマニアックですけどね!!



健康余命3桁になっちゃいました

2024-04-25 00:59:38 | 医療
命のカウントダウンに使っている、健康余命
昨日1000日でした。
今日からは3桁になってしまいました。
健康余命、年々少しずつ伸びてはいますが、3年弱であることは間違いなさそうです。統計上の話なので、個人がどうかには大きな幅があるとは思いますが・・・
200歳まで生きた人が皆無です.
私があと10年健康である確率は低いと思われます。
残り少ない健康な日々を楽しく明るく過ごしたいと思っています
いつまで仕事するかも重要な課題ですよね。
開業医という仕事、大好きではありますが、ハードで大変でいつまでも続けられないことは確かです。
これからどうするか、真剣に悩んでおります。

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薬価から考える帯状疱疹の薬 その2

2024-04-24 23:29:43 | トレッキング
帯状疱疹の薬には注射薬、飲み薬、塗り薬があって、主には注射薬は重症者や顔面に出現したような場合に入院して使うもの。塗り薬はあくまでも補助の薬で、普通には飲み薬が治療の主役であることはお話ししました。
そして、その飲み薬(内服薬)には
1,アメナリーフ
2,ファンビル(ファムシクロビル)
3,バルトレックス(バラシクロビル)
4,ゾビラックス(アシクロビル)
の4種類があることもお話ししました。
今日は、薬の値段を重視して各種の薬を比較してみたいと思います。
上記の4種類の薬の中で、特許切れの薬を開発した会社以外の薬が割安の価格で発売しているジェネリック医薬品がまだ出ていないのはアメナリーフだけです。
それ以外の3薬品はジェネリック薬が存在しています。
ジェネリック薬はいろいろな会社から、色々な価格で発売されています。
4種類の抗ヘルペスウィルス薬の中で一番ポピュラーに使われているのはバラシクロビルだと思われます。
バラシクロビルの先発薬はバルトレックス(グラクソ・スミスクライン:GSK)です1錠の薬価は170.2円で1日6錠7日間服用しますので薬代は7148.4円になります。
バラシクロビルのジェネリックは20社以上から発売されていて、価格もまちまちで1錠の価格も一番高い日本臓器社の164.7円から最も安いケミックス社の44.3円までの幅があります。7日間の薬代も6917.4円から1860.6円に分布します。このケミックス社の異常に安いバラシクロビル、安定供給されているか怪しいものだと思って調べてみたら・・・既に販売中止になっていました。安いジェネリック、安定供給されないことが多いのですよ。責任感薄い。
https://www.chemixjp.co.jp/medical_news/
安すぎるのも考え物です。何か不都合があった場合、責任が取れるのかどうかも怪しいですしね。
バラシクロビルで安定供給してくれるだろうなと思え、何かあっても責任が取れそうな会社の製品としては、単価76.7円の第一三共エスファ、キョーリンメディオ、沢井製薬、共創未来ファーマ 、などの製品があります。これなら7日間の薬剤費は322.4円です。
これは、バラシクロビルの500㎎錠剤だけの話です。バラシクロビルには顆粒もあります。これはバルトレックス顆粒50% (先発品)でジェネリックは出てないですね。210.9円/gで、7日間で9068.7円になります。錠剤が飲み込みにくい高齢者などが投与対象になる場合が多いとおもいます。

バラシクロビルだけでおなか一杯になりましたよね。

明日はアシクロビルを解説したいと思います。
アシクロビルには経口薬の他、注射薬、塗り薬があります。注射薬にも普通のアンプルやバイアルもあれば生理食塩水とパックになっているバッグ製剤もあり、飲み薬にも錠剤、顆粒、シロップ、ゼリーがあります。超絶に面倒でございます。
明日、説明しきれるかどうか・・・・
先ずは下読みしておいてくださいませ!!


帯状疱疹の薬について その1

2024-04-24 22:14:43 | 医療
帯状疱疹の薬について改めて調べてみたら・・・
知っているつもりで知らない事がいっぱい出てきて驚きました。
一応まとめて書くつもりですが、全然マトマッテないよーと言われるかもです!

先ず、帯状疱疹の治療には飲み薬、注射薬、塗り薬があります。塗り薬はあくまでも補助にしかなりませんので注射薬と飲み薬について解説させていただきます。
最も効果が強いのはやはり注射薬です。1日に3回注射します。1回1時間かかります。クリニックの外来で1日に3回、1回1時間以上の点滴は無理ですから、入院が基本です。

帯状疱疹が顔面などに出てきた場合は、視力、聴力の低下や、顔面神経麻痺に結びつくことがあるので、入院して治療していただくことが多いです。しかし、ほとんどの方は、外来通院で内服薬中心に治療していただくことになります。

内服薬には
1,アメナリーフ
2,ファンビル(ファムシクロビル)
3,バルトレックス(バラシクロビル)
4,ゾビラックス(アシクロビル)
の4種類があります。
いずれを飲んでも効果に劇的な差はないと思っています。
しかし、使用方法、価格などいろいろな違いがあります。一番大きな違いは価格です最も高価なアメナリーフだと7日間の薬代は¥17,014.2です。安い方ではアシクロビルの7日間の薬代は¥2,401です。7倍以上の差ですね。知らなかったのですが、アシクロビルよりももっと安い薬がありました。バラシクロビル(ケミックス・CHM)です。そのあたり、色々ややこしいので、明日解説したいと思っています。薬代は本当にややこしいですから!!!

帯状疱疹ワクチンについて

2024-04-23 21:42:52 | 医療
50過ぎたら帯状疱疹と言う病気にかかりやすくなりますよ
掛かる前に予防接種受けましょうってCM TVで見ますよね。
有名人に言われると、何となく「そうかなぁ」と思ってしまいますよね。
SNS上の有名人を語る投資詐欺もそんな心情に乗じたものなのでしょうね。

ご存じだとは思いますが、帯状疱疹と言う病気は、水ぼうそうと同じウィルスが原因でおこる病気です。そして多くは、50歳以上で発症します。
60代、70代、80代のあたりで発症される方が大半です。
死ぬまでに、1/3の方が少なくとも1回掛かるのだそうです。
季節としては夏に多いとのことです。(水ぼうそうは冬に多い)
これから暑くなりますよね。50歳以上、特に60代、70代、80代の方は今の季節にワクチン接種を考えてください。
帯状疱疹は、体のどこにでも出来ます。顔面、頭部に出現すると、失明や聴力低下、顔面神経麻痺などを来すこともあるので、私は可能であれば入院していただきます。四肢、胸腹部などの場合は、内服薬と点滴を併用して最初の2日通院、残りの5日間は自宅で加療していただくことが多いです。
治療薬については明日にでも解説させていただきます。
帯状疱疹という病気が広く知られるようになったためでしょう。私が医師になった30年ほど前は、背中半分から前胸部の半分など半身が赤黒くズル剥けになった様な状態で来院される方も多くおられたのですが、(帯状疱疹のほとんどが半身にだけ出現します。)最近では水泡が出たか出ていないか位の超早期に来院される方が多いです。

治療が早ければ早いほど、治療効果は大きいのですが、水泡がまだ出ていない状態だと、帯状疱疹であるという診断を付けることが出来ず、水泡出現を待って直ちに治療に入ることも良くあります。チクチクピリピリ、痛痒さを伴った小水疱が数個列をなして出てきたら、ほぼ100%帯状疱疹です。直ちに内科または皮膚科を受診してください。

帯状疱疹のワクチンには2種類あります。ビケンとGSKという会社で、CMも小林薫さんがビケン、風吹ジュンさんと井上真央さんがGSKのCMに出演されています。

ビケンのワクチンは一回の接種で済みます。そして価格も¥7,000程度とまだまぁ手ごろというか手の出る範囲の価格です。一方のGSKのワクチンは2か月以上6か月までの間隔をあけて(場合によっては一か月開けての接種も可能)2回接種する必要があります。そして、2回で5万円以上もかかります。その上、打った後腫れて痛いです。
 というと、GSKの高くて痛くて2回も打つワクチンなんて誰が打つの?と思われますよね。でも、予防効果と有効期間が段違いにGSKの方が良いのですよ。
詳しくはこちらを見てください。
私は、50歳以上の方は、 免疫不全や免疫抑制状態の方や妊娠中でなかったらビケンのワクチンを打つていただきたいと思っています。
でも、私はGSKのワクチンを2回打ちました。打った医師が上手かったのでしょう、痛くもなかったし腫れもしませんでした!(自分で打ちました)
私は、これまでに帯状疱疹後の神経痛で何年間も痛みに苛まれた人を何人も見てきましたので、効果が高く効果の持続も長いGSKのワクチンを選択しました。
しかーし、どちらを選択するか迷うより、どちらかを接種することが重要だと私は思います。
兎に角、50歳以上の方は帯状疱疹ワクチン打ったほうが良いですよ
ワクチンには2種類あって、随分性格も負担金も違いますが、兎に角、どちらかを打ったほうが良いと私は考えています。