ちょっと初心に帰って、
「介護のススメ!希望と創造の老人ケア入門」三好春樹
を読んでみました。
介護職になりたての頃、読んだことはあったのですが、改めて読んでみると
・かなりすごいことが書いてある!
・ほぉ〜
・すげぇ〜
・フムフム
と、すごく新鮮な気持ちで読むことができました。
1番納得した言葉は、老人を元気にするためには
「老人が嫌がることをしない」
シンプルですが、「老人ケア」「認知症ケア」はこれに尽きると思います。
ただ、老人が好きなことだけさせていたら、「入浴拒否」「食事拒否」「服薬拒否」、場合によっては「命の危険」さえも回避できなくなってしまう。。。
そこで介護職は色々手を変え、品を変え、工夫する。
「問題行動」が起きていれば
・老人の頭の中では何が起きているのか?
・どんな気持ちなんだろう?
と「想像」する力、
・なんとかして「嫌がらずにやってもらう方法」を工夫する
「創造」する力を発揮して解決に向けて努力する。
とにかく、
「老人が嫌がることをしない」
という大原則を思い出しました。
昔受けた「介護技術」の研修で
・「快」の感覚を繋げていく
という言葉も思い出しました。
「椅子からの立ち上がりを介助、トイレまで歩行介助、下衣を脱衣介助し、便座への着座を介助。」
この一連の流れの中で「快」の感覚を繋げていく。
・声掛け(介助者の声色・表情・姿勢・態度)
・立ち上がる時の手の触れ方、支え方
・歩行の速度
・ズボンの脱がせ方
・着座への安心感
などなど・・・
「不快」を与えずに「快」の感覚を繋げていくとこでスムースに介助ができる。
ちょっと本の内容から脱線してしまいましたが、やっぱりなるべく「嫌なことはしない」ということです。
一昔前から介護の世界で足りないものは何だ?
・科学的根拠
・エビデンス
という声があり、それは今でも変わりなく、とにかく
・専門性
・科学的
・客観的
を求める方向の力も強く働いています。
「介護」の仕事は「シロウト的」で「非科学的」で「主観的」である、というわけです。
ただ、「介護」の仕事は
・「人生」を支える仕事
なので、「人体」を扱う「医療」とは違って、
・「人生」を科学する
・「生活」を科学する
のは非常に難しい・・・
そこで、「専門性」「科学的」「客観的」を目指す方向を縦軸とした場合、
・自発的
・主体的
・個性的
・個別的
という横軸の目指す方向性も「介護」には不可欠。
さらに
・世界全体
・社会全体
が
・科学的根拠
・エビデンス
を求め、結果のためには
・強制的
・受け身的
・画一的
に管理する方向へ進んでいっているのではないか?
という主旨の著者の考えが書かれていました。
この本は2016年に刊行された本です。
2021年の今、その傾向は更にわかりやすく進んでいる、と感じます。
プロとして仕事をするためには
・専門性
・科学的
・客観的
を求められるのも当然。ですが、絶対に
・自発的
・主体的
・個性的
・個別的
という方向性を間違えてはいけない、と思います。
・強制的
・受け身的
・画一的
な「人生」「生活」は「幸せですか?」
久しぶりの
・有感地震
・場所や発生時刻、震源の深さ
・意味深です
今日も「防災意識」を忘れずに、お仕事頑張ります。
最後まで読んでいただいて有難うございます。
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