サボテンの林から

メキシコのラパスでのこと、書いています。主に子供二人、猫、犬、うさぎのことです。

仕事感

2010-03-22 21:46:44 | 日記
こっちの人は、仕事に対して義務感が薄い。そのため、明日できることは明日やるし、期限はあってもないようなもの。普段はそれがマイナスに影響することが多いんだけど・・・。まれにプラスに影響するということに気がついた。

実験を進めるうえで、お金もないし、マンパワーもないし、正直心の底から心配していた。しかも、指導教官は学生を大学から呼んでくるってことで、2品種だったのが3品種に増えたし。

ところがどっこい、お金がなくてもマンパワーが足りなくても、友達がいればなんとかなるってことが判明。みんな仕事は、自分ができる範囲でやっているので、友達の頼みがくるとそれを優先的にやってくれる。

水耕栽培用のポットは材料費だけで、大至急で他の仕事を保留にして作ってもらえたし、月曜日からセマナサンタでお休みに入るのに、月曜日に実験器具の使い方をわざわざテクニコ(日本語だと技官さん?)が教えてくれながらデータのノートも一緒に取ってくれるということになった。

水耕栽培の準備をほぼつきっきりで手伝ってくれているテクニコに、「他の学生にもこんなにつきっきりで手伝ってるの?」と聞いたところ、「学生の手伝いをするのははじめて」との驚きの回答が。だって、仕事の3分の2は私の手伝いじゃん、今。彼が私に言ったのは、「君と一緒に働くのは面白いから。俺は好きに仕事を選ぶんだ」と言ってました。やましいことは何にも思ってない、純粋な発言だと分かっているので、大変嬉しいのですが、一方、そんなんで大丈夫かと心配です。ま、いいのでしょう・・・、ここはメキシコ、各期で求められる成果も目標設定もないし。

そんな彼らに驚いたのは、日本から来た大学の先生。土日にサンプリングを学生としようと学校にきたら・・・なんと技官が2人、学校の先生が1人手伝いにきていたのです。途上国で(メキシコはもはや途上国じゃないかもしれないが)休日出勤してくれる人なんて稀よ。だって休日手当でないからね。だって、日本がお金出してるプロジェクトだって、土日に仕事をお願いしたら嫌がるのが普通だよね。この人たち、嫌な顔一つせず、もくもくと手伝ってくれました。

前の仕事では、ヒト・モノ・カネをタイミングよく調達しないと~と思っていたが、今は悲しいかな、そのどれもないので、友達を大切にしたいと思います。でも、そのおかげで、ぐんと実験が進んでいる気が。途上国で働くときは、是非、周囲の人を大切に!それが回りまわって自分を助けることになりますよ!日本で物資に恵まれていて忘れそうなこと、少し思いだした気がします。ま、日本じゃこのルールは通用しないけどね。

写真は、実験器具設置完了の記念写真!

時期

2010-03-22 21:26:52 | 日記
今は実験用の植物を育てているので、土日も学校に行って水やりをしている。毎日植物を観察していると、つくづく、植物にはぐっと成長する時期っていうのがあるな~と感じる。

ここ数日あったかくなってきたので、一気に植物は成長した。葉は1枚から2枚になり、緑も一層濃くなったように思える。植物は話すことができないけれど、体全体でその時期を見計らっているんだろう。その時期を少し誤ると寒すぎたり、湿度がたりなかったりでうまく成長ができなくなってしまう。本当にすごいな~と見ていて関心する。

私の身長は遠い昔、中学で止まったっきりですが、違う部分でぐぐっと成長できるといいな。



写真は海岸で見つけた花。なんか愛らしい花で思わず写真を撮ってしまった。