カーニバルの女王

2月の初めの辺りに、「おたくのひかりちゃん、園でするカーニバルのクラスのレイナ（女王様）に選ばれましたよ」と保育園の先生に言われました。カーニバル当日は、各クラスから選出されたレイナの中で１番が決まるわけです。カーニバルって言っても、リオのカーニバルみたいなのじゃなく、日本の保育園のお祭りを想像したほうがいいね。園の前の１ブロックぐらいを歩くらしい。

噂では去年勝った人は20000ペソ（16万円くらい）募金を集めたとのこと。確かに、私的にお出かけ用の高い服を毎日着てくる赤ちゃんやら子供やらいっぱいいるな～と思った。そんな中、ひかりなんて、何回洗濯したのか分からない洋服きて毎日登園です。どうみても、うちにお金ないってわかるから、ビリ傭員で選ばれたのかと思った。

20000ペソの募金なんてどうやったって無理だと思うので、絶対親がずるして自分で入れているはず。メキシコって、赤ちゃんの頃から親の収入で子供のランクが決まって、物心つく前から教育の場で汚職、賄賂に買収があふれているのか・・・（言い過ぎかも）とちょっと悲しくなったわ。これが誤解であってほしいけど。

それより、幼稚園の祭りくらいで、高い金かけて衣装を作って（ひらひらのドレスですよ～）、その上、集金の合計を上げるために、募金水増しして、本当に本当にお金もったいない・・・。そんなお金あったら、将来のためにちょっとは貯金したほうが良いと思うのは私だけでしょうか？

とりあえず、選ばれたと言われた時点で、ドレスはお義母さんに作ってもらうとして生地代だけで１万円くらいで納められるから我慢と思ったけど、その後募金とか聞いて、募金はめんどくさいから、この話、是非なかったことになればいいな～と、３週間ほど静かにしていました。メキシコだから、知らない間にリストが変わってるとか、消えてるとかありそうだな～と思って。そんな中、お義母さんは、一人気になっていたみたいで、先日、保育園にわざわざ聞きに行ってくれました。

そしたら、「ドレスは前の人のがあるし、募金じゃなくて、自分の希望する枚数のくじ券を売ればいいらしいよ。」とのことでした。もしかして、レイナはくじを売った枚数で決まるのかもしれないけど。とりあえず、ドレスは無料で貸していただけるようだし（汚れないかすっごい心配だけど）、くじはお義母さんが全部担当してくれるということだったので、助かった。

とりあえず、ＳＥＤＥＳＯＬの保育園はカーニバルのレイナを選出するのは禁止しているらしい。つよしの行っている保育園の先生が言っていた。それこそ、日本の幼稚園の劇でみんな主役みたいなやつで、一人が目立ちすぎると、子供の人格形成の妨げになるということです。そして何より、お金がある親の子が有利なんて、おかしいよね～。ま、幸い、ひかりはまだ１歳で物心もついていないし、あんまりそういう記憶は残らないから、あとで写真見たら仮装させてもらったくらいでしょう。

でも、ドレス貸してくれるなんて、やっぱりビリ傭員なんでしょうね。ビリは物心ついていない１歳児クラスくらいがいい、みたいな。いろいろ勘ぐってしまいますわ。