サボテンの林から

メキシコのラパスでのこと、書いています。主に子供二人、猫、犬、うさぎのことです。

石を置く夫妻

2014-03-11 21:24:34 | 日記
昔「木を植える男」という本が流行ましたが、それの石バージョン。
しかも、木を植える男はフィクションだそうですが、今回は本物です。

先日、日本から学生さんたちがフィールドワークに来た際に、通訳を頼まれて、石を置く夫妻が活動する山まで一緒に同行しました。
旦那様は耳が遠くなり仕事に支障が出てきたので、数年前に退職されて、水資源保護の活動を始められたそうです。
奥様は専門高校の先生をされていて、旦那様が活動している自然保護の活動に学生を連れて行ってフィールドワークさせています。

この地域は雨は8月から10月のハリケーンシーズンと3月にちょっと降るくらいなのですが、日本で言うゲリラ豪雨のような感じで、短時間の間に強い雨が降ります。乾燥地で山には草木がなく、土壌も発達していないので、山は保水性がゼロで、吸水性も悪く、半島の横の距離がなんと35キロくらいなので、あっという間に雨水は山から流れ出て、ほとんど海にながれてしまいます。その流れ行く雨を少しでもせき止めて、地下に浸透させようというのが、こちらのプロジェクトです。長年の雨でえぐり取られて低地になっている部分に石を置いて、小さなダムを何個も作り、最後に10メートル程度のコンクリートのミニダムを作って、水をせき止めるようにしています。こちらの仕事のすごいところは、ただ単にダムを使って水源保護をしているだけじゃなくて、井戸を使った地下水のモニタリングや気象データを取って科学的に効果を検証しているところ。更に、”石の堰はありで、家畜侵入防止のネットがないもの”、それから”石の堰もネットもないもの”のエリアも設けて、石の堰の効果、コンクリートダムの効果も比較しています。ちなみにコンクリートダムは、山の周辺住民が自己資金で作ったそうです。視覚だけでなく、こういった科学的なデータを示すことで、より説得力のある活動になるのでしょう。住民参加型、言うのは簡単だけど、実現させるのは本当に大変なことです。

最初のスタートは、おそらく自己資金から始まっただろうこちらのプロジェクトは、現在は企業やNGOからの資金提供もあり、住民や学生まで巻き込んだ参加型の活動。こんなすごい活動がこの南バハカリフォルニアにあるなんて、本当に感動した。残念ながら、私のスペイン語では、学生にこのすごさが伝わったのかは若干不安が残るところ。世界にたくさんの森林管理、水資源管理のプロジェクトはあるけれど、こんな特徴的な面白いプロジェクトはめったにないのではないかと思う。この方法は、他の乾燥地域でも再現可能だし、面白いので真似して是非やってみてほしい。

無事にカーニバル終わった・・・

2014-03-11 12:31:37 | 日記
3月7日がひかりの保育園のカーニバルだったので、行ってきました。
保育園の先生に、一番最初に、親を見ると親の方に行きたがるので、できるだけ隠れていてくださいと言われました。
お義母さんは、大張り切りで、私たちよりも大分前に来ていたらしく、「絶対にひかりに見つかっちゃだめよ~」と、何回も言っていた。
そんなお義母さんに向かって、エドガルドに「お母さんの声で、もうばれているかも。声大きすぎ~」と言われていた。
孫のレイナ姿を見るのは、よほど嬉しいんだろうね~。本当に、すごくうれしそうで、お義母さんを見てるだけで、なんか嬉しくなった。

ひかりが最初に呼ばれて、先生と一緒に出てきました。


手はふるは、投げキスはするは、余裕のレイナでした。


先生にお菓子をもらって、大人しく座って、ほかのクラスのレイナが来るのを見ていました。


ひかり以外の他の子は、もれなく親が子供のところに写真を撮りに行ったみたいで、椅子には泣いて座らず親が抱っこしていました。
それを見守るそれ以外の子供たち・・・。本当に保育園ってすごいところだな~と感心するばかり。
私なんて2人の子供を座らすのも大変なのに、0歳児からプレスクールの子までみんな座っている。


ひかりの相手はまだ歩けないので、一緒に車王子の所有物のリモコンカーで登場。


王子から車を奪い取るまで・・・。