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聖ヨゼフ・ピニャテリ 

2024-11-14 00:00:07 | 聖人伝
聖ヨゼフ・ピニャテリ                            記念日 11月 14日


 1737年スペインのサラゴサ市に貴族の親から生まれたヨゼフは、1753年イエズス会に入会し、1762年司祭に叙階された。学校で教えるかたわら、貧しい人に喜んで教理を教え、病人を見舞い投獄された人々を訪れて慰めたりした。健康がすぐれていないのに、いつも神に信頼し、愛徳に満ちて非常に謙遜で、皆の模範となっていた。間もなくイエズス会に対する迫害の嵐が吹き始め、次第に激しさを増した。ついにイエズス会は、ポルトガル、フランス、そしてスペインから追放された。教皇でさえブルボン王朝の圧迫に負けて離教を命じる小勅書を発布したが、プロシアとロシアでは公布されなかったので、そこでイエズス会は存続した。教皇ピオ11世は、1933年の列福式のときに語った、「ヨゼフ・ピニャテリはいかなる反対や対立、危険や迫害に遭遇しても恐れることなく、常に平和な心を保ち、心を乱したり失望するようなことは決してなかった。彼は、神の摂理によって、離教前のイエズス会と再興されたイエズス会との生きた絆となったばかりでなく、その再建者としての誉れをも受けるべき人である」と。彼は、イエズス会第2の創立者というべきであり、再興のために希望をもって働いたが、その実現を目の前にして帰天した。1933年教皇ピオ11世により列福、1954年教皇ピオ12世により列聖された。