ロザリオの祈りは、皆でする共同の祈りとしても大変ふさわしい。これが「聖母マリアの詩篇」と呼ばれているのも、深い理由がある。私達の祖先が厳格に守っていた習慣を敬虔に守り、また生まれさせなければならない。すなわち、カトリックの家庭で、都市でも田舎でも、毎日夕暮れに厳しい労働の後で、処女聖マリアの御絵の前に一同に集い、交互にロザリオの祈りを唱える聖なる習慣である。処女聖マリアは喜んでこの忠実と心の一致の証を受け入れられた。聖母マリアは彼らの間において、子供たちの冠に囲まれた善き母であった。聖母は彼らに福祉と家庭の平和と天からの平和の予告をお与えになった。
教皇レオ13世 回勅『フィデンテム・ピウムクェ』1896年9月20日
教皇レオ13世 回勅『フィデンテム・ピウムクェ』1896年9月20日