御聖体を拝領してきたばかりのときに、誰かが「何を家に持っていくのですか」と尋ねるとすれば、「天国を持って帰るのです」と答えることができましょう。ある聖人は、私共は「神様入れ」だと言っていました。これは本当です。ですが、私共には十分の信仰がありません。私共は目分の尊さがわかりません。聖体拝領して帰るときには、私共は東方の博士等が、幼児イエズス様をお連れすることができていたら幸福であったろう程に幸福なのです。酒を瓶につめて、よく栓をしてごらんなさい。望みの時まで酒を保つことができるでしょう。聖体拝領後に深い潜心の中に、しっかりとわが主をつかまえているならば、ながい間あのすべてを焼き尽すような火を感じるでしょう。そして、この火は皆の心に、善への愛好心と悪に対する嫌悪とを吹き込んでくれるようでしょう。
聖ジャン・マリ・ヴィアンネ
聖ジャン・マリ・ヴィアンネ