昨年初めて訪れたIF中学校。
1年生であったけれど、男の子にも女の子にも、少々、やんちゃな子が目立った。
「今年は、去年より落ち着いています」
校長先生たちにはそう言われたけれど、浮ついた態度の生徒が多いのは校風のようだ。
初めて会う外部講師にも、物怖じせずに騒ぐ彼ら。
こういう生徒たちを相手にするときは、授業の前半では特にエネルギーを使う。
けれど、授業の中盤、ある話をする頃から、それまでの浮ついた落ち着きのない空気は消えて、生徒はみな真剣な顔つきになり、一気に集中してくる。
こちらの作戦勝ちだ(笑)
授業後、色々質問が出た。
中学生ともなると、なかなか鋭い質問もある。
大切なのは、彼らがなぜそのような質問をしてくるのか、その意図(心)はどうなのかを考えて答えること。
「ヘビースモーカーでも長生きしてる人がいますけど?」
確かにいる。
でも、そういう人達も、依存症という病気に長年苦しんでいるのだ。
君たちには、心から、依存症にかかって欲しくないと思っている。
「センセイは、タバコを吸ったことがありますか?」
ない。
幸い、小学生の頃に、依存する薬物であることを教えてもらった。
たとえお試しでも、これまで吸わずにきたことを、本当によかったと思っている。
「職場の同僚で吸っている人いますか?」
いない。
いまどき、医者はタバコを吸わない。
・・・・本当は、まだタバコがやめられない医者もいる。でも、中学生の彼らは、ロールモデルを求めているのだ。実際、親が喫煙者であると、喫煙者になってしまう子供は多い。大人は子供にとっての模範であらねばならない。子供から非難されず、正面からきちんと向き合える大人になれよ!と周囲の喫煙者に心の中で訴えながら、答えた・・・・
「この中で、将来吸いそうな奴いますか?」
・・・・この質問をした男子生徒は、どういう気持ちを投げかけてきたのだろうか?授業のなかで、Smoker’s Faceについて話をしたので、生徒の中にすでに吸っている子がいて、その子がわかるか?という意味だったのだろうか?・・・・
『いません。私の授業を聴いて、タバコを吸う人はいないはずです!』 と答えた。
そうしたら、生徒たちから「おお~っ」という声があがった。
中学生諸君!
今回も、勉強させてもらってありがとう。
お互い、がんばろうぜ!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます