全てのはじまりだった
本を開いた
崩れかけた搭の横には
銃を抱えた迷彩服の兵士
何も知らずに読み進めた 母と二人
いつしか一人
僕の頭の右端には
顔を隠した僧がいる
僧の前にはおどけた顔したピエロがいる
水に浮かんだ紫色の花の咲く場所に
いつかたどり着き
静かに眠るのだと
そう思った
人は果実に包まれている はじまりも今もその先も
笑いかける虎がいる
睨み付けるヒョウがいる 知らぬふりをした人がいる
腰かけたままで読み進めた
限られた紙面は
僕の頭に等しくて
いつもそれ以上も以下も
教えてはくれない
僕は本をよんでいた
僕は本をよんでいた
本を開いた
崩れかけた搭の横には
銃を抱えた迷彩服の兵士
何も知らずに読み進めた 母と二人
いつしか一人
僕の頭の右端には
顔を隠した僧がいる
僧の前にはおどけた顔したピエロがいる
水に浮かんだ紫色の花の咲く場所に
いつかたどり着き
静かに眠るのだと
そう思った
人は果実に包まれている はじまりも今もその先も
笑いかける虎がいる
睨み付けるヒョウがいる 知らぬふりをした人がいる
腰かけたままで読み進めた
限られた紙面は
僕の頭に等しくて
いつもそれ以上も以下も
教えてはくれない
僕は本をよんでいた
僕は本をよんでいた