傷がまた

唇の傷口が開いた。
治りかけていたのに
まだしばらくかかるのかも
早くよくなりますように
なでなでなでなで。

己

嫌いになれば先が辛くなります。
どれだけ自分に嘘をついたことでしょう。
己の基準に反するものを受けいれて
流れに身をまかせるがままの私です。

他の人が察し労りの言葉をかけてもらうことも辛いのです。
頷くことができたのなら
涙を流すことができたのなら
そう思いながらも
それでも私は嘘をつき続けなければ
この先を生きてはいかれないのだから。

私は自分を失っていくようです。

眠れなくて

しばらく会っていないようです。
離れている時間が長く感じるのは
心の距離のためと思います。
けれどもそれが、遠いためなのか近いためなのかが私には分からないのです。
そんな今を越えてあなたに会うことが私には嬉しくもあり、おそれでもあります。