いつからか失くしてしまったものがあるみたい
水を止めておくための蛇口
蛇口を固定するためのネジ
溢れ出す
いつからか止められなくなってしまったみたい
空気を読むのが得意だった私
得意すぎて言葉を呑んでばかりだった私
顔色を気にして生きていた私
そこから脱したかった私
でもいざ抜け出してみると
ちょうど良いということが分からない
どんな言葉で自分を表現するか
どこまでを伝えるのがいいのか
恥ずかしいほどに分からない私
いい大人が本当に情け無い
こんなことなら
あのままの私でいたほうが
よかったのかもしれないと
思うときがあるくらい
これまでのネジを探そうか
それともその他を探そうか
未完成