海外で学生時代の多くの時間を過ごしてきた彼女が、日本のマナーについて自信がないと言っていた。
日本で過ごしてきた私だが、なにかある度に事前に調べて臨まなければ自信が持てないし、スマートにこなせていない。
彼女と話しながら、マナーとは?と考えてみた。
特に知らない人やその場限りの関係性においては、マナーがなっていないということでネガティブな感情を持たれたり、そのまま評価に繋がったりすることがある。
そうしたことからもマナーを知るのは必要だと思うが、その場にふさわしい想いを共有したり、伝えられたり、相手の気持ちに寄り添えられたり、そうしたものこそ大事なのかもしれない。
マナーはそれ自体だけで見るとよく分からないものも多いけれど、辿って考えてみると面白いものもあって、思いをなにかしらの形であらわそうとした結果、できあがったものなのかもしれない。
相手を不快にさせない心配りや、相手を気遣うためのものなのかもしれない。
形はいつでも勉強できるものだから、何とかなると思っている。
彼女はそうしたものよりきっと尊いものを持っていて、気を張らない笑顔や会話力は本当に魅力的だ。それこそ心に届くものであると感じることが、しばしばある。