真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか 柳沢高志著 2021.12

2022-06-25 | 読書-人間・心理
『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』柳沢高志 | 単行本

目次
第1章 “令和おじさん”の誕生
第2章 辞任ドミノの衝撃
第3章 安倍総理との亀裂
第4章 第99代総理大臣/第5章 コロナとの苦闘
第6章 なぜ総理の言葉は届かなかったのか
第7章 苛烈な“菅おろし”
第8章 最後の10日間

「『指導力がない』と言われるけど、こんなに指導力のある総理はいないだろう」総裁選直前の菅義偉が担当記者にこぼしていた“本音” | 文春オンライン

歴代最長の首相在任期間を誇った安倍晋三氏の突然の退陣を受け、その後釜となった菅義偉氏。就任当初は支持率も好調で、長年の官房長官経験から政策実行力にも期待が持たれ...

文春オンライン

 


『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター

『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』柳沢高志著(文芸春秋) 1760円

評・橋本五郎(本社特別編集委員)  高い人気で登場した菅内閣は、なぜわずか1年で 潰 ( つい ) え去ったのか。私はかねてから「チーム力の欠如」と「発信力の欠如」に...

読売新聞オンライン

 

「著者が時に週数回も菅とサシで会食していることに違和感を持つ読者も多いかもしれない。著者は「権力者の本音を探るためには肉薄しなければ始まらない。食い込むことは手段であり、何を伝えてきたかという結果で評価されるべきだ」と覚悟している」

中身はないがやってる感を巧みに出すパフォーマンス上手の政権か、
アピール下手だが、じつは効き目のある改革を着々と進める政権か、
という選択に際して、両方試してみた結果、自民党議員及び国民(メディアが形成する世論なるもの)は、後者を弊履のごとく捨てたということだわな。

著者の
柳沢高志 - Wikipedia
は、官房長官番をこなす中で菅氏の信頼を得て、橋本五郎御大も(たぶん)嫉妬するほどの、総理の非公式のadviser兼counsellorみたいなもんに指名される。
週末に呼び出されて昼食をとりながら、あるいは平日朝食をとりながら、総理のぼやきや「ドーダ」という達成感の弁を承り、政局の動向を踏まえた研ぎ澄まされた質問を投げるなどして菅氏が考えを整理するのを手伝う。
菅氏側も、世論の動向を探るのに信頼のおける記者代表の顔色や反応を観察している。

電話もかかってくるし、記者側からかけた電話にもきちんと反応してもらえる。
政局記者の憧れる頂点では?

南面堂は、自民党総裁選の際、普段は国際問題などに関して頓珍漢な質問をゲストに投げて視聴者にため息をつかせることもしばしばの民放BS局の時事問題討論番組司会者(およびゲストの政局記者たち)が、がぜん活性化したことが可笑しくて、「やはり政局だな、彼らは」(表現をソフト化していますよ)と思ったことを思い出す。

広島で短冊を読み飛ばしたときは、倒れて入院するんじゃないかと思った。
仕事人を使い捨てた自民党は、やめておけと警戒した人物が後任となり、歯切れよく原稿を読み上げることは上手で、多彩な表現で何もしないことを訴える人物のもとで目先の高支持率を横目に沈んでいく選択をしたんだものね。
やれやれ😥

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