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疑惑

2007-08-30 01:44:34 | インド旅行記
リクシャーを停めた道路の一角からガンガーまでは、バイクの通れない細い路地で結ばれていた。

ただ死を待つためだけに佇んでいる老人たち、小さな子がいるの、と身振り手振りで金銭を求める女、聖河ガンガーで死を迎えることを生涯の望みとし、そのためだけに遠路はるばるやってきた人も少なくないのだという。


帰り道、言葉少なく歩くわたしとは裏腹に、彼女はおっちゃんに、感動の一瞬の数々を伝えていた。
良かった、と頷くおっちゃんに、嬉しくてたまらないというような満面の笑みを返す彼女。


ホテルまでの帰り道、おっちゃんはマッサージとヘナをしないか、とわたしたちに尋ねた。
気は進まなかった。しかし、ここで断る理由も見つからなかった。
彼女は大乗り気だった。


月の光を鈍く反射する、小さな古いビルの二階に通された。
若い男が二人、にこにこしながら迎え出てきた。


アロマオイルを使ったヘッドマッサージ、ボディマッサージなど、4種類のマッサージが受けられます、と彼らは話した。


簡単な説明の後、値段を聞いて、わたしたちは驚愕した。

一回、1500ルピー。
90分。



再び、暗雲立ち込めてきた。



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