植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

チューリップ

2006年04月10日 12時45分14秒 | 雑談
週末、神代植物園で桜を見てきました。もうかなり染井吉野は見ごろを過ぎておりましたが、枝垂れや八重はまだまだ見ごろで、染井吉野よりも濃いピンクの花が青い空に映えていました。!(^^)!
この神代植物園、桜の他にも数々の花が植えられているのですが、丁度チューリップも見ごろで、写真のような変わった形のものもありました。今日の話題はこのチューリップです。
チューリップと言えばオランダが思い浮かぶでしょうが、実は原産地はオスマン帝国時代のトルコなのです。オスマンのカリフは天山山脈から入手した原種のチューリップに一目惚れして、以来オスマン領内では荘厳な宮殿の庭に植えられるようになり、そして多くの品種が生まれます。
このチューリップが、商人によってヨーロッパに伝えられると、ヨーロッパでも大人気になり、当時最大の交易都市であったアムステルダム(※)で盛んに取引されるようになります。
そして、オランダのライデン大学でも研究・品種改良が行われることとなったことにより、オランダはチューリップの一大産地となります。
当時高値で取引されていたチューリップの球根は、さらに高値になり、チューリップ・バブルを引き起こします。そしてあまりにも高値になりすぎ、買い手が付かなくなるとバブルは弾けてしまいます。(T_T)
これが歴史上初のバブルとも言われております。チューリップが最初のバブルを生んだなんて驚きでした。
 
※この時代、オランダはスペインから独立を勝ち取り、アジア貿易を独占していたポルトガルを蹴落とし、南ア・喜望峰やインドネシアを植民地とし、一大海上帝国を築き上げておりました。室町・戦国時代まではポルトガルが日本に来ていたのですが、江戸時代になるとオランダに変わっていくのはその為です。

バブルの何がマズイのか?~バブルと実体経済(WIRED VISION) - goo ニュース
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