植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

マキアヴェッリ語録①

2006年12月06日 22時21分11秒 | 雑談
 またまた本の話です。塩野七生さんのマキアヴェッリ語録を読んでおります。これも知り合いから借りたものです。もしかしたら、その知り合いはイタリア好きなのかもしれません。(^。^)
 『君主論』で有名な、マキャベリ。歴史の教科書かなんかで知ってはいましたが、あえて君主論を読みたいとは思いませんでした。一国の元首どころか、会社のトップでも無いので、書いてある内容はこの身にはまったく関係ないと思っていたのですが…。

 「植民地戦争で君主になった際の戦略として使えるやん!!」

 と読んで思ってしまいました。(笑)
 元々、塩野七生さんのマキアヴェッリ語録が、君主論・政略論などからの抜粋で読みやすいのですが、良い機会だったのでさらに植民地戦争に関連しそうなのを抜粋して紹介したいと思います。
 なお、興味ある方は是非、一度「マキアヴェッリ語録」をお読みください。

 『君主たらんとする者は、種々の良き性質(思いやりに満ちており、信義を重んじ、人間性にあふれ、公正明大で信心も厚い)をすべて持ち合わせる必要は無い。…いやはっきり言うと、実際にもち合わせていては有害なので、もち合わせていると思わせるほうが有益なのである。』(君主論)


 のっけからマキャベリが人道に反していると言われてしまう意見ですが、まあ植民地戦争のゲームの間だけでも、表は善人面しておき、裏では常に他のプレイヤーを蹴落とすことを考えて行動するのも良いでしょう。
 このゲームはマルチプレイですので、多人数に攻められたら勝ち目はありません。相手の攻撃目標にされない為にも、①出る杭にならない、②抗う力は常に持っておく、そして③好機までは敵を作らない。が重要です。
 無意味に相手が嫌がる独立や海賊などを仕掛け、敵対視されるぐらないなら、いっそう使わずに捨ててしまい、平和主義を強調するのも手です。しかし、そのまま善人ぶっていては勝負に勝てませんので、ここぞと言うチャンスには、例えば革命を仕掛け兵力を減らさせた後、戦争を仕掛けるなど、相手を徹底的に叩くべく行動します。
 良き人と思わせて、実は容赦ない人ほどこのゲームでは強いでしょう!

オリジナルカードゲーム 植民地戦争
コメント
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