庭のスイレンボク
グループホームに入居して自由に過ごせるのが嬉しかったのだろう
車椅子は嫌と言い自分のシルバーカーを押して歩き
日ごと、入居者の方たちやスタッフの方たちとも打ち解け
ご飯もしっかり食べて楽しそうにしてますよと聞いて
良かったなぁと夫とふたり喜んでいた
夕食を食べてのんびりと過ごしてたら
「具合が悪そうなので病院に連れてきてます」と電話があった
病院に着いた時には喋れてたそうだが急速に悪化
呼吸不全で酸素濃度は70%台まで落ち込み
先生方、いろいろ手を尽くして下さっていた
香川にいた時にCOPDの増悪で入退院を繰り返してたから
先生に様子を聞いた時
母の壊れた肺はもたないかもなって思った
再入院から10日ほど。。
夜中の3時頃に「危篤状態です」と電話があり
大急ぎで病院に向かったが、ほんの数分遅かった
母はまだ温かく
痩せた感もなく生前よりも穏やかな顔で眠ってるようだった
こんな時期だから直葬で母を送った
1月に母が入院してからコロナ対策での面会禁止もあり
終末期、お別れと随分と寂しいものになっちゃったなぁ
可哀想だなぁって少し切なく思った
父の時は顔を見せなかった弟
さすがに母の時は来た
3年ぶりだと言う
母がすごく会いたがってたこと
一緒に暮らす日を楽しみにしてたこと
ダメな子ほどかわいいと口癖のように言ってたこと
その他諸々、こんこんと話して聞かせた
「こんなにあっけなく逝くとは思わなかった」
と、しょんぼり涙をぬぐう53歳のおっさん
それでも母は弟が来たことを手放しで喜んでるだろうな
母が焼かれる様子を見たくないと足取り重く、うなだれる弟
骨を拾う時、歯は残ってますか?と聞き
2本だけど見つけた歯を拾い上げて骨壷に入れながら
あの世でご飯が食べられなかったら可哀想と言った弟
骨壷を宝物のように大事に抱えて目を赤くしてた弟
私は一粒の涙も出なかった
父の時も出なかった
どちらの時も淡々と事を運び
感傷もなく
肩の荷をおろしたような解放感すら覚えた
私は冷たいんだろうな、と我が事ながら呆れた
親不孝な弟の方がよっぽど心根が温かい
そう口にしたら
「姉ちゃんは冷たいんじゃなくて強いんだよ」と慰めてくれた
弟が大事にされたのはこういうとこなんだろうな
私には可愛げがひとつもない。。。
これで義父、義母、父、母と見送ることが出来た
4人の介護に関わったこと
最期に立ち会い見送ることが出来たこと
正直、しんどいことも多かったけど
4人には濃い経験をさせてもらったなぁと感謝している
合掌
母との写真はないと思ってたのだが母が持ってたアルバムの中に1枚あった
35年前、47歳の母と二十歳の私
他に言葉が見あたりません。
弟さんも一緒にお見送りできてお母様も喜んでいらっしゃることでしょう。
長い間、介護をされて大変でしたね。
ほんとうにお疲れ様でした。
どうぞゆっくりされてくださいね。
合掌
介護だけでなく、様々な事がおありでした。
そうした日々の中で、4人共ちょびママさんが見送られたのですね。
ほんとうにほんとうにお疲れさまでした。
お気遣いありがとうごじます。
それだけで十分、気持ちが伝わってます。
ずっと前から何かと気にかけてもらってるのも感じてます。
★mさんへ
お気遣いありがとうございます。
コロナのせいで寂しい別れとなったのが心残りですが弟が駆けつけてくれたことで母はとても喜んだと思います。
まだちょびパパの介護が残ってますが、まずは一段落です。
のんびりしますね。
★ポージィさんへ
お気遣いありがとうございます。
思い返せばイロイロありましたねぇ
なんだかものすごく昔のように思えて時々思い出しては懐かしがったりしてます。
当時は地獄のようでしたが(笑)
ポージィさんのブログも拝見してますがコメントも残さずごめんなさい。
お母様のこと、心よりお悔やみ申し上げます
弟さんのこと、お母様とちょびママとの確執・・切なく思っていました。
長い間のご苦労を思うと「やっと肩の荷が下りたね。ちょびママ、えらかったね。」って
ちょびママを抱きしめたいです。
お悔やみ、ありがとうございます。
私たち家族のこと、気にかけて下さってたんですね、ありがとです。
グレンさんのコメント読んで涙がポロポロッてこぼれちゃいました。
ほんとに抱きしめてもらった気がします。
気持ちがほぐれたおかげで分かっちゃった。
私って褒められたことがなかったんだ、労ってもらったことがなかったんだって。。
私は強いから当たり前のように使われて、それに慣れてたのかなぁ、なんてね。
ちょびママさんってすごい人だ。
よくぞ頑張られました。
地獄の中でちっちゃな喜びを感じた人だなあって思いました。
きっとみなさんがこれから見守ってくれますね。
お心遣いありがとうございます。
まほさん、私の代わりに泣いてくださったなんて優しいです。
結構我慢強いし諦めも立ち直りも早い方なので私は大丈夫ですよ。
なぁんて言いつつ放置してたブログを再開したのは誰かの温もりを求めてたのかもしれないなぁ
こんな私を見捨てず、ブログをのぞいて下さる方たちに心から感謝してます。
まほさんのその後、気にかけてます。