昨日、合唱団の練習が3週間ぶりにあった。
来年のステージで歌う曲目群の譜面、いつものことだが、指揮者からドサッと持ち込まれてそのマニアックさにびっくり・・・
曲目プログラムについては、今後の練習での団員のクレームに、指揮者は苦笑しながらも、本番までにはかなり「へんてこりん」なものは削減修正されるだろうことを期待している。
面白い歌を歌った。
「フェルせんせい」というタイトル。
これは、イギリスの風刺作家トマス(トム).ブラウンという人が、オックスフォード大学の学生の頃の逸話に基づく詩。
大学のフェル先生が、手に負えない一人の学生(トマス.ブラウン本人のこと)を退寮処分にしようとしたが、本人が異議申し立てするので、一篇のラテン語の詩をうまく英訳できたら許してやろうとふっかけた。だがその学生は、原文にないフェル先生を訳し込んだ次のような詩にした。
『I do not like thee, Docter Fell フェルせんせい ぼくはあなたがきらいです。
The reason why I cannot tell. どういうわけか きらいです。
But this I know, and know full well. でもたしかです。まったくたしか
I do not like thee, Docter Fell. フェルせんせい ぼくはあなたがきらいです』
谷川俊太郎さんの訳詩だ。この詩のおかげでフェル先生の悪名は末長く残ることになり「なんとなく虫の好かない先生」「なんとなく虫の好かない人」の代名詞になったそうだ。
「フェルせんせい」谷川俊太郎訳詩/林光作曲
上記「フェル先生」は2013年5月11日のコンサートのアンコールで歌った。