母校の大学音楽学部の創設には、作曲家山田耕筰氏も関わり
大学の初代学部長を担われて、校歌である「相愛学園歌」は
大木惇夫氏の詩に山田耕筰氏が作曲をされている。
「赤とんぼ」の歌詞を標準語で読んでみるとよくわかるように
氏が、標準語のイントネーションに合わせて作曲をされたことは特に有名。
この学園歌も、標準語で詩を読むように旋律が歌われる。
「女声合唱団風」の前身である大学合唱部の、第2回の演奏会(1971年)では
オープニングでこの美しい学園歌の1番と3番を歌った。ピアノ伴奏は私。
記念すべき第1回はレコード録音だったが、2回目はカセットテープで
またMp3ファイルに変換してアップしてみた。
母校は、浄土真宗の仏教学校で
講堂で1週間に1度合同礼拝(らいはい)があり
定期的な行事では、キリスト教のミサのように
音楽科の声楽の生徒が聖歌隊になって
作曲科の教授によってお経や声明に作曲された「聖歌」を歌う。
とても荘厳で、当時は仏教というものにはあまり興味はなかったが
卒業後はこれらの宗教行事が、郷愁のように思い出される。
この学園歌の詩は、仏教の み心を詠った詩になっていて
山田耕筰氏は、たおやかに変拍子で旋律を作られていて
校歌と言うより芸術的な歌曲のよう。
そして第2回演奏会では、ベンジャミン・ブリテンの「キャロルの祭典」を
当時、東京藝術大学の教授で、ハープ奏者の吉野篤子先生にお願いして
ハープ伴奏で歌った。
仏教学校の学生が、キリスト教のキャロルを歌うというのも
面白い話かな。
季節外れな感じだけれど、これもまたMp3ファイルに変換できたので
聴いて頂けたら嬉しい。
あまりボリュームがないので、少し音量を上げて変換し直し
再度アップし直したが、、、あまり変わらないかぁ、、、。
※イヤホーンかヘッドホンで聴いて頂けると良いと思う。
1942年、ボーイソプラノの合唱とハープの伴奏の為に
イギリスの代表的作曲家 B・ブリテンが作曲した作品。
聖歌隊が教会堂内を入退場する前後のグレゴリオ聖歌の間に
ハープの間奏曲と9曲のキャロル、即ちクリスマスを祝う宗教的合唱曲が
はさまれている。
前後のグレゴリオ聖歌、キャロル6曲とハープ独奏の間奏曲を演奏した。
教会の入退場はこんな感じかな。
他所からお借りした写真。
歌詞は、英語(古語の英語も?)とラテン語が混じっている。
1,Procession(はじめの祈り)・・・・・グレオリオ聖歌
2,Wolcum Yole!(ようこそクリスマス)・・・・・よみ人知らず
3,There is no Rose(聖なるバラ)・・・・・よみ人知らず
4,Balulalow(バルラロー・子守歌)・・・・・ジョンジェームズとウェッダーバーン
わが愛する幼きイエス、ゆりかごを備え
汝を胸に抱こう。ひざまづきあの子守歌を歌おう。
5,As dew in Aprille(四月の露のように)・・・・・よみ人知らず
汚れ亡き乙女は王の御母となった。その御子は、四月の露のごとく
御母のもとにやってきた。
6,This little Babe(この幼な児)・・・・・サウスウェル
7,器楽間奏曲(ハープ独奏録音省略)
8,Deo Gracias(神の恵みによって)・・・・・よみ人知らず
恵み深き神よもしアダムがリンゴを食べなかったら、天の女王マリアは
存在しなかっただろう。アダムの罪に祝福あれ。
9,Recession(終わりの祈り)録音省略