子供のこころ親知らず

うちの中には色々不用品がいっぱい。
少しずつ「断捨離」と思っても中々はかどるものではない。

私は自分の子供たちの時も小まめにビデオ撮影していたが、孫が遊びにきた時も録画を撮っていたのをカセットテープにしたもの、お嫁さんが送ってくれた孫のピアノの発表会の録画などのDVDがある。
その中に、今年中学3年になった孫娘が3、4歳ごろと思われるのもあって久々に見てみた。

大阪のUSJに車で行き駐車場に停めてゲートに行く時のこと。
可愛い盛りのあどけない幼児の彼女は少し神経質な子で、お嫁さんも随分育てにくかったように思うが、駐車場から十数メーターほどの距離を歩かないので、息子はぐずる子をさっと抱き上げて行ったのを思い出す。
私たち夫婦、特に主人はこんなことで歩かないのはダメ、歩こう❣️となだめすかすが、それでもぐずって歩かなかった。
甘やかしたらダメだなぁと内心思いながら、歩いて行ったことがそのまま映っていた。
しかしこの時「歩かない！」と言う彼女がその前に言った言葉が録画されていた。
「ここは危ないから歩かない」
駐車場は車の出入りがあるから、子供心に警戒したのかと思う言葉だった。
車から降りてバタバタしていたその時には聞こえていないこの言葉。
私は十数年ぶりにその時の孫娘の気持ちがわかった。
あの当時もこの録画は見たけれど、この言葉は今回初めて聞こえた。

我が家の子供達も大きくなってから、あの時はこうだったとか、あの時はこんな風に思っていたとか、何年もして言うことがあった。

もう一度子育てさせてくれるなら、今度はもう少し上手にできるかもなぁと思うことがあるが、人生は一度きり。
この歳になって今更のようにわかることもあるし、後悔は山のようにある。
先輩のくれた日めくりの一日目は「神様がまた ためしてる」
ぐずって歩かなかった孫娘が丁度字が読めるようになって、うちに来ると可愛い声で読んでいた。
これまで試されての人生だったと思うが、そろそろ解放してくれるのだろうか、、、